我々の生活に欠かせないものはたくさんありますが、その中でも布団は寝るために最も欠かせないものの一つ。

しかし、布団はどうしてもカビが発生してしまいやすく、気が付かないうちに布団がカビだらけということもしばしば。

もしカビが生えてしまった場合、いったいどうしたら良いのでしょうか。

今回は、布団にカビが生えてしまう原因や、カビが生えてしまった時の対処法について紹介します。

布団のカビに悩まされている方はぜひ最後までご覧ください。

布団にカビが生える原因

布団にカビが生えてしまう原因はいくつもありますが、主な原因は「湿度」と「水分」

カビはある程度の湿度と水分さえあれば繁殖してしまい、布団はカビにとっては最高の繁殖場所となっています。

(出典元:http://www.e-futon-kobo.com/

我々は寝ている間に汗をかくので、布団には水分がある状態になっているのです。

また、布団をずっと放置していると水分が逃げにくくなり、カビにとってはとても心地よい環境の出来上がり。

また、カビは髪の毛やゴミでも繁殖してしまうという点も押さえておきましょう。

布団のカビは人体に悪影響を及ぼす

カビが繁殖した布団を使用していると、健康被害を引き起こす可能性があります。

理由として、睡眠中にカビの胞子を体内に吸い込んでしまうと、アレルギー性鼻炎・アトピー性皮膚炎・気管支肺アスペルギルス症などの発症率が高くなるからです。

特に体の免疫力が下がっていれば、さまざまな病気の要因となってしまうため注意しましょう。

喘息などの持病を既に持っているのであれば、尚更気を付ける必要があります。

布団に生えたカビの取り方

布団に生えたカビの取り方はいくつかあります。

ここでは、家で行なえるカビの取り方について紹介していきます。

クリーニング店などでプロにお任せすることもできますが、家で手軽に行ないたい方はぜひ参考にしてみてください。

重曹×エタノール

重曹とエタノールを用いることで布団に付いたカビは落とせます。

手順は以下の通りです。

  1. 重曹をスプレーしてスポンジなどで擦る
  2. 水分やカビを摘み取るように布で拭き取る(繰り返し)
  3. カビがある程度取れたら消毒用エタノールを吹きかける
  4. 時間をおいて水分を拭き取る
  5. 布団乾燥機or天日干しでしっかりと乾かす

この方法は重曹で汚れを浮き上がらせた後、エタノールでカビを除菌するやり方になります。

強力な薬剤を用いるよりも、重曹とエタノールは人体にとって優しいため、これからも布団を使用し続けたい方にはおすすめの方法です。

ただ、洗浄力は低いため落とし残しには注意しましょう。

お湯×酸素系漂白剤でつけ置き洗い

お湯と酸素系漂白剤でつけ置き洗いをすると布団に生えたカビが落ちます。

酸素系漂白剤は主成分が過炭酸ナトリウムで、液性はアルカリ性が多いですが弱酸性のものもあります。

お湯に溶かすと発砲して汚れを分解する力をもっており、頑固な汚れにも効果的です。

布団においては、漂白効果もあるので色を落とさずに綺麗に洗うことができます。

頑固な黒ずみには塩素系漂白剤

頑固な黒ずみには塩素系漂白剤がおすすめです。

塩素系漂白剤は刺激が強いため、作業をする際は必ずゴム手袋を着用しましょう。

以下は落とす手順です。

  1. タオルを水で濡らして衣類用塩素系漂白剤を含める
  2. カビの生えている部分を拭き取る
  3. 拭き取った部分をしっかりと乾燥させる

市販で販売されている塩素系カビ取り剤は洗浄力が強く、カビを隅々まで消す力があります。衣類用塩素系漂白剤を使用すれば、カビの殺菌だけでなくカビによる変色も落とせるのも魅力的です。

ただ、塩素系漂白剤は殺菌力が強いので皮膚や粘膜に触れるとただれます。

そのため、直接肌に触れる布団を塩素系漂白剤で洗うときは、薬剤の落とし残しにも十分に注意をしましょう。

また、製品の素材によっては生地を傷めてしまうリスクがあるため、お気に入りの布団を洗う際は洗濯表示タグをよく確認して使用してください。

【注意】カビの除去に掃除機は使わない

カビを除去する際に、掃除機でカビを吸い取る行為は控えるようにしましょう。

理由として、吸い込んだカビは一旦の掃除機に吸い込まれますが、排気口をつたって部屋中に巻き散らかされてしまいます。

結果的に、清潔な場所もカビが生えやすくなり、カビの範囲が広がってしまいます。

カビが生えていることに気が付いたらまず、カビの胞子を拭き取ることが大切です。

最初から掃除機で吸い込まないように注意しましょう。

布団のカビを予防する方法6つ

布団のカビを予防する方法は主に6つあります。

布団を清潔に保つには、そもそも布団にカビを生やさないことが大切です。

ここではそんな、布団のカビを予防する方法を紹介していきます。

布団を敷きっぱなしにしない

布団にカビを生やさないためには、布団を敷きっぱなしにしないようにしましょう。

布団を敷きっぱなしにしていると、水分や栄養源が布団の中や床との間に蓄積されてしまい、カビの繁殖する原因となってしまいます。

また、カビの栄養となるホコリや髪の毛なども布団の下に溜まると、繁殖の可能性が高まります。

人間は睡眠中にコップ1杯分の汗をかくといわれているので、布団に汗が染み込んだ状態のまま敷きっぱなしにしておくとカビの温床となる可能性も高いです。

さらに、布団の敷きっぱなしはカビだけではなく、ダニが発生する原因にもなります。

忙しい朝でも、万年床にならないようにできるだけ畳んで収納しておきましょう。

マットレスを使用している場合は、定期的に裏返して風通しを良くしておきましょう。

定期的に布団を干す

布団のカビを防ぐには、定期的に布団を干すことを心がけましょう。

布団の中に湿気やホコリが溜まれば、通気性の悪さからカビが発生する原因となります。特に床に面している部分に発生しやすく、畳やフローリングが痛む要因にもなるので注意しましょう。

天候の影響などで外干しが難しい場合は、部屋干しでも大丈夫なので最低でも1週間に1回は干すようにしてください。

布団干し用のスタンドがない場合でも、椅子などで代用可能です。

布団乾燥機を利用する

布団乾燥機を利用するとカビの発生を予防することができます。

布団乾燥機には、「布団の湿気を追い出す力」「ダニを殺す力」「高温でカビを殺菌する力」があります。

とくにカビは熱に弱い特性があり、40℃以上の温度であれば殺菌が可能です。

布団乾燥機の平均的な温度は50℃〜70℃ほどなので、長時間乾燥機を当て続けることによってカビの殺菌効果を期待できます。

ただ、すでに大量のカビが発生しているようであれば完全な殺菌が行なえる保証はないので、対策程度に捉えておきましょう。

除湿マットやすのこを利用する

布団に生えるカビの発生を防ぐには、除湿マットやすのこの利用がおすすめです。

すのこを利用すると、布団と床の間に空間が生まれて通気性の確保ができます。

すのこは布団のカビを予防をする方法として定番の方法ではありますが、女性や高齢の方はすのこの重さがネックとなることもあるでしょう。

そんな時はすのこベッドなどの製品もあるので、是非活用してみることをおススメします。

また、除湿マットや除湿シートもおすすめです。

除湿マットは布団の下に敷いて寝るだけで、就寝中の汗はもちろん、冬の結露なども吸収してくれる便利グッズです。

マットやシートは布で出来ているため、使わないときでも収納がしやすく、スペースをとりません。

寝具は定期的に洗う

カビを発生させないために、寝具は定期的に洗いましょう。

とくに布団カバーやシーツには汗や皮脂などが付着しているため、これらがカビの栄養源となります。

夏場などの汗のかきやすい時期はとくに、日ごろよりも洗濯頻度をあげて常に清潔に保てるよう心がけましょう。

また、洗濯後はしっかりと乾燥させることが大切です。乾燥が行き届いていないと逆に湿気を持ち込んでしまいカビの原因となってしまいます。

そして、寝具を洗うときはコインランドリーの利用がおすすめです。

天候が悪い日でも、シーツなどの大きいものを洗うときはコインランドリーで洗って乾燥を行なえば、すぐに使用できます。

コインランドリーの利用なら近くのコインランドリーをすぐに探せるLAUNDRICH(ランドリッチ)がおすすめです。

部屋や押入れの除湿・換気をする

部屋や押入れの除湿や換気をすることで、布団のカビを予防できます。

カビの発生を抑えるうえで、もっとも重要なことは部屋の除湿です。そもそも、布団が湿気っぽくなってしまうのも、部屋自体の湿度が高くなっていることが考えられます。

適度に寝室の換気を行い、湿気が発生しやすい押入れも忘れずに空気の入れ替えを行ないましょう。

また、除湿器などの家電も積極的に活用しておくと、さらに湿気を防ぐことができます。

カビが取れない場合は処分も検討する

色々な方法を試してみても、カビが取れない場合は処分も検討する必要があります。

処分せずにカビの生えた布団を使用し続けていると、健康被害をもたらす可能性もあるので、取れなかった場合は諦めましょう。

粗大ごみ

カビが取れなかった布団は、粗大ごみに出しましょう。

ほとんどの自治体で布団を処分する場合は、粗大ごみとして出すことが可能です。

粗大ごみを出す際は必ず、ごみの処理券を事前に購入しておきましょう。

処理券の金額は各自治体によって異なるため、出す場合には必ず金額を確認するようにしてください。

また通常のゴミよりも、粗大ごみは回収日が少ないため注意しましょう。

布団を解体してゴミに出す

布団は解体して切り分ければ、無料で可燃ごみとして処分することも可能です。

布団はハサミなどで簡単に解体することができるので、処理券の購入が億劫な方や、粗大ごみの回収日まで日にちが遠くて待てない方にはおすすめの処分方法です。

ただし、布団のサイズは大きいのでその分スペースが必要になります。

また、羽毛布団であれば切り分けをする際に大量の羽毛が飛び散ることになるので、この方法は不向きです。

つまり、費用を押さえたい場合は綿の布団のみを解体し、羽毛布団は多少お金をかけてでも粗大ごみで出すのがおすすめです。

業者に引き取ってもらう

カビの生えた布団の処分に困ったら、業者に引き取ってもらうことも可能です。

業者にも色々な種類がありますが、まず布団を購入した販売店が、引取・下取りサービスを行なっている場合があります。

また、不用品回収業者も布団の回収を行なっているので、利用してみると良いでしょう。ただ、不用品回収業者に関しては悪徳業者が存在します。

これらの悪徳業者は回収後に不法投棄を行なっている可能性があるので、不用品回収業者に依頼をするときは「一般廃棄物収集運搬許可」「古物商許可」を取得しているか確認しましょう。

さらに、引越しのタイミングであれば引っ越し業者に引き取ってもらうことも可能です。労力やお金を極力掛けたくない方は、これらの業者に引き取ってもらう方法がおすすめです。

自宅で洗えない布団もコインランドリーならOK!

布団を洗う際は、ぜひコインランドリーを利用しましょう。

布団に付着したカビをそのままにしておくと、人体に悪影響を及ぼす可能性があります。

とくにアレルギー症状を引き起こす可能性も高まるので、布団はなるべく高頻度で洗って清潔に保ちましょう。

また、布団にカビを発生させないためには洗った後しっかりと乾燥させることが大切です。コインランドリーでは通常の乾燥機はもちろん、普段なかなか使用することのない敷布団専用の乾燥機も用意されている場合があります。

敷布団は床に直接面している分、もっともカビの発生しやすい寝具であり、寝汗や皮脂などの汚れも付着しています。

家で重い敷き布団を洗う行為はなかなか難しいですが、コインランドリーなら専用の機器を用いて洗濯から乾燥まで一貫して行うことが可能です。

コインランドリー自宅の洗濯機ではできないことを

近くのコインランドリーが検索できるLAUNDRICH(ランドリッチ)では、設備で絞り込むことも可能なので、布団の洗濯が可能なコインランドリーを一瞬で探せます。

布団にカビを発生させないためにも、コインランドリーを上手く利用して寝具を清潔に保ち、快適に過ごしましょう。

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