置物としてだけでなく、小さなお子さまがいる家庭ではオモチャとしても活躍する「ぬいぐるみ」。汚れや臭いが付いてしまうことも多いですが「お手入れ方法が分からない」という方もいるのではないでしょうか?
衣類用消臭剤をかけるなどのお手入れ方法もありますが、ダニなどのことも考えると洗濯して、きちんと乾かすのがおすすめです。
そこで今回は、ぬいぐるみの洗濯方法をご紹介します。
ぬいぐるみを洗う頻度はどのくらい?
ぬいぐるみの洗う頻度は、3ヵ月に1回のペースをおすすめします。
ただし赤ちゃんのよだれや、子どもが汚れた手のまま触ったぬいぐるみには、カビやシミの原因となる皮脂がついているので頻繁に洗った方が衛生上良いでしょう。
また棚に飾ったままのぬいぐるみや、おもちゃ箱に蓋をしたまましまっているぬいぐるみでもほこりを吸着しているためダニが発生している可能性もあります。
しばらく使うことがないけれどお気に入りのぬいぐるみとして保管するのであれば、半年〜年に1回は洗濯してメンテナンスをしておくと安心です。
ぬいぐるみを洗濯する事前チェック
洗濯の可否を確認する
ぬいぐるみを洗濯する前に、洗濯の絵表示(洗濯表示マーク)をチェックして洗濯の可否を確認しましょう。
基本的には、中綿がポリエステルかパイルのぬいぐるみであれば自宅での洗濯が可能です。
また色落ちしないかチェックも必要です。
水洗いすると色落ちしてしまいそうなぬいぐるみのチェック方法は、軽く水で濡らした白い布でぬいぐるみの目立たない部分を擦ります。
この時点で色移りがなければ洗濯しても大丈夫ですが、どうしても心配であればぬいぐるみ取り扱い対象の宅配クリーニングやプロの職人に任せると良いでしょう。
洗濯できないぬいぐるみの例
・革素材のぬいぐるみ
・ウール素材のぬいぐるみ
・音声が出るなど、機械が埋め込まれているぬいぐるみ
・腕などの継ぎ目に接着剤のぬいぐるみ
・ボタンやビーズなどのパーツが縫い付けられているぬいぐるみ
・中綿にポリエステルやパイプ以外の素材が使われているぬいぐるみ
上記のようなタイプのぬいぐるみは自宅での洗濯は避け、クリーニングや専門店に相談するのをおすすめします。
ぬいぐるみの洗濯方法
ここからは、ぬいぐるみの洗濯方法について解説します。
ぬいぐるみの形や種類、色落ちや生地の傷みを防ぎながら洗う最も安心安全な方法は、1つずつ洗うことです。
しかし、洗い方のポイントさえ押さえておけば洗濯機での洗濯も可能なので、参考にしてください。
手洗いの場合
丸洗いできる素材であれば、手洗いするのがおすすめです。
【用意するモノ】
・洗濯桶などの容器
・おしゃれ着用の中性洗剤/食器用の中性洗剤
・ぬるま湯
・洗濯用ネット
・タオル
手順
▽色落ちテストをする
白い布に中性洗剤をつけぬいぐるみを軽く叩く(布に色がつかなければ洗濯可能)
▽装飾品を外す
▽中性洗剤とぬるま湯を容器に入れて洗濯液を作る
▽洗濯液の中にぬいぐるみを入れ押し洗いをする
▽洗剤の泡がなくなるまですすぐ
※すすぎ後は容器に水と柔軟剤を入れて20分程浸けておくと仕上がりがふんわりします。
▽ぬいぐるみをタオルで包み洗濯ネットに入れて、洗濯機で10秒ほど脱水する
全自動縦型洗濯機を使う場合
ここからは、時間や手間をかけずにぬいぐるみを洗う方法として「全自動縦型洗濯機」と「家庭用ドラム式洗濯機」で洗う方法を紹介します。
ただし、洗濯機で洗うと遠心力で型崩れする可能性が高まるのでデリケートなぬいぐるみは手洗いか拭き洗いがおすすめです。
【用意するモノ】
・洗濯用ネット
・おしゃれ着用中性洗剤
・タオル
手順
▽装飾品を外す
▽ぬいぐるみを洗濯用のネットに入れる
▽洗剤とぬいぐるみを洗濯機に入れ、手洗い用コースで3分程洗う
▽タオルでぬいぐるみを包み、洗濯用ネットに入れて10秒ほど脱水する
家庭用ドラム式洗濯機を使う場合
次に、家庭用ドラム式洗濯機を使って洗う方法です。
縦型洗濯機でもドラム式洗濯機でも手順は同じですが、ドラム式で洗う場合、3体以上を一緒に洗うなどして重さのバランスを取ればOK。片寄りや振動を発生させずに洗えます(50cm以上の大きなぬいぐるみ)
【用意するモノ】
・洗濯用ネット
・おしゃれ着用中性洗剤
・タオル
手順
▽装飾品を外す
▽ぬいぐるみを洗濯用のネットに入れる
▽洗剤とぬいぐるみを洗濯機に入れ、手洗い用コースで3分程洗う
▽タオルでぬいぐるみを包み、洗濯用ネットに入れて10秒ほど脱水する
拭き洗いの場合
一部だけ汚れている場合や素材や品質上、水洗いがNGのぬいぐるみには拭き洗いがおすすめです。
また細かいパーツが縫い付けられている小さめのぬいぐるみもキレイに汚れを落とせます。
【用意するモノ】
・洗濯桶などの容器
・おしゃれ着用の中性洗剤
・タオル(洗濯用2枚/吸水用1枚)
・ブラシ(かための歯ブラシでも代用可)
手順
▽装飾品を外す
▽ぬいぐるみを軽く叩き、内側のホコリを浮き上がらせる
▽表面のホコリを払うようにブラッシングする
▽中性洗剤とぬるま湯を容器に入れて薄めの洗濯液を作る
《ポイント》中性洗剤の使用料は、衣類を洗濯する際の半分の量でOK!
▽洗濯液をつけたタオルで、ぬいぐるみ表面をタオルで優しく拭く
▽水に浸したタオルを固く絞り、ぬいぐるみについた洗剤を拭き取る
▽仕上げに乾いたタオルでぬいぐるみを包み込むように水分を拭き取る
ぬいぐるみの正しい乾燥方法
ぬいぐるみを洗濯した後は、風通しのよい日陰で陰干ししましょう。
①脱水後は、手で全体の形を整える
②ブラシを使用して毛並みを綺麗に整える
③型くずれしないようにぬいぐるみを干す
ぬいぐるみの中綿は特に乾きにくいので、しっかりと水気がなくなるまで乾燥させましょう。
中まで完全に乾き切ったか確認する方法は、きれいなビニール袋を準備し、その中にしばらく入れて曇ってこなければ大丈夫です。
外で乾かす以外にも、浴室乾燥機でピンチハンガーの上に寝かせる方法や、サーキュレーター(扇風機)の風でピンポイントに当てて乾かす方法もおすすめです。
部屋干しの嫌な臭いの原因は雑菌の繁殖によるものなので、しっかりと風を当てて乾かすことで防ぐことができます。
手触りをふんわりさせる3つのテクニック
ここからは、洗濯したぬいぐるみの手触りをふんわりさせるテクニックを3つ紹介します。
ぬいぐるみの毛足や大きさによって手入れの方法が異なりますが、ちょっとしたコツで仕上がりに差が出るので参考にして試してみてください。
①ブラッシングしてから干す
脱水後は、ぬいぐるみの毛並みを整えるため丁寧にブラッシングしてから干すようにしましょう。
毛足の短いぬいぐるみ:濡れた状態でブラッシング
毛足の長いぬいぐるみ:完全に乾ききる前にブラッシング
細かい部分を除き、できるだけ一方向にブラッシングしてください。
また、細かい部分のブラッシングには専用のブラシアイテムや目の細かな歯ブラシも有効です。
②洗濯ネットをつまんで干す
直接洗濯バサミでぬいぐるみを挟まず、洗濯ネットにぬいぐるみを入れて干すことで挟んだ跡を心配せず乾かせます。
縦にぬいぐるみを入れたまま吊るして干すことで、型くずれ防止にもなるのでおすすめです。
ただし、水分を含んでいる状態だと重さで乾かしているときに傾くかもしれないので、ハンモックのように両端をピンと張るようにつまんで干すようにしましょう。
③平干しネットを使って干す
さらに型くずれを防止する干し方としては、平干しネットを使用して干しましょう。
平干しネットがあれば横に寝かせて干すことができるので、洗濯バサミの跡や傾く心配がないのもメリットです。
ただし、風が強いときには、平干しネット自体がひっくり返っている恐れがあるので確認してください。
ある程度乾燥して軽くなったら、部屋干しにすると安心です。
まとめ
洋服などの通常の洗濯と比べてお手入れするのを忘れがちなぬいぐるみ。
見た目をきれいにするのはもちろん、ダニなどを除去して清潔にケアする手段としても定期的に洗濯するのをおすすめします。
ただし、モノによっては自宅で洗濯できないぬいぐるみもあるので、よく注意してからお手入れをしましょう。
LAUNDRICH編集部
コインランドリーの使い方や洗濯のコツ、衣類のお手入れ方法などのお役立ち情報をお届けします。