夏の楽しみのひとつに海水浴やプールがあります。
思い切り遊んだ後の、水着やラッシュガードのお手入れはどうしていますか?
大切な水着を長く使うためには、しっかり汚れを落として正しくお手入れしたいものです。

この記事では、水着の洗濯方法やポイント、洗濯するときの注意点をご紹介しています。
お気に入りの水着が次の機会でも活躍できるよう、洗い方をマスターしましょう。

水着を洗う際の大事なポイント


水着を洗う際の重要なポイントは、脱いだらすぐに水洗いをすることです。
プールは塩素などの殺菌成分が、海では塩水や細かい砂が付いています。

少しでも洗い流してから持ち帰るのが、水着の痛みを最小限に抑え、長持ちさせる秘訣です。

最初にすることは水洗い!

水着は脱いだ直後のお手入れがとても大切です。

家に帰ってから洗うのではなく、海やプールで水着を脱いだタイミングで水洗いをしておくのが理想です。

水着の素材に使われることの多いポリウレタンは、伸縮性や柔軟性に優れているのが特徴です。
その一方、空気中の窒素や紫外線、熱、微生物など様々な影響を受けやすく傷みやすい性質があります。
経時劣化と呼ばれるもので、劣化の目安は通常2年~3年ほどです。

だからこそ、劣化の原因になりやすい海の塩分やプールの塩素は、できるだけ早く落としたいのです。
水で洗い流したら、乾いたタオルで水分をふき取り、タオルにくるんで持ち帰るようにしましょう。

また、ポーチやビニール袋に長時間入れたままにすると、嫌なにおいや色移りの原因になるので、家に帰ったらすぐに袋から出すようにしてください。
通気性の良いバッグで持ち帰るのもおすすめです。

プールの場合

プールの水は、塩素や消毒液を含んでいます。
塩素や消毒液は、水着の色あせや繊維の傷つきの原因となる場合が多いです。
水着を脱いだらその場で軽く水洗いをしてから持ち帰るようにしましょう。

また、プールには水着に大きな摩擦のかかる滑り台などの遊具がたくさんあります。
楽しくてついつい何度も遊んでしまいますが、擦れることで生地の痛みを早めてしまうので注意が必要です。

滑り台を滑る時には、ショートパンツを着用すると水着を摩擦から守れます。
また、休憩で座る時にはタオルを敷くなどで水着が地面に触れないよう工夫すると良いでしょう。

海の場合

海で泳いだ場合は、海水の塩分と砂浜の砂の処理が必要です。
海水は普通に水をかけることである程度落ちますが、砂は意外に落ちません。

濡れた状態でこすってしまうと、砂が繊維の奥の方まで入り込み、さらに落ちにくくなってしまいます。
水圧の強いシャワーを当てて洗い流しておきましょう。

家に帰った頃には少し乾いていますので、生地を伸ばしながら指で弾くと砂が簡単に取れます。
砂が残ったまま洗濯機に入れてしまうと故障の原因となるので、なるべく綺麗に落としてから洗うようにしましょう。

水着を洗濯する方法


デリケートな素材の水着ですが、洗濯機で洗うこともできます。
おしゃれ着用の洗剤を使って、やさしく洗うのがポイントです。

予め、砂やオイルなどの汚れを落としておきます。
砂が落ちない場合は、洗濯機を傷めないためにも手洗いを行った方が良いでしょう。

水着の洗濯表示をチェックし、リボンがあれば解きます。
パッドは外して水着と一緒に洗いましょう。

汚れている部分があれば、おしゃれ着用洗剤やシミ用の部分洗い剤を直接塗布し、指で軽くたたいて汚れを落としておきます。

手洗いの場合

1.洗濯液を作る
洗濯用の桶に、30℃以下の水を4L入れておしゃれ着用洗剤を10ml加えた洗濯液を作ります。おしゃれ着用洗剤の量は、使用する洗剤の説明を読んで量を調節してください。

2.押し洗い
水着やパッドを入れて、やさしく押し洗いまたは振り洗いを繰り返します。

押し洗いは衣類を押して洗う方法です。
押し続けるのではなく、押す→離す→持ち上げるを繰り返して洗います。生地にかかる負担が少ないため、水着のようなデリケートな素材を洗う時に適しています。

振り洗いは両手でゆらゆらと揺らして洗う方法です。
洗濯液に水着を沈めてゆらしてください。薄手の衣類やハンカチを洗う時にも適しているので覚えておきましょう。

3.すすぎ
綺麗な水に入れ替えて、[2]と同様にして2回すすぎます。
肌触りを良くしたい場合は、2回目のすすぎで柔軟仕上げ剤を入れると良いでしょう。

4.タオルドライ
軽く絞って乾いたタオルに挟んで優しく水分を取ります。強く絞ると型崩れしてしまうので、注意が必要です。

洗濯機の場合

1.洗濯ネットに入れる

デリケートな素材の水着は洗濯ネットに必ず入れて洗ってください。型崩れや、肩ひも・リボンなどの絡みを防ぐ効果があります。
ファスナーやボタンが付いている場合は、止めてからネットに入れましょう。
細かな飾りが付いている水着は裏返しておくと、洗濯中に取れる心配がなくなります。

2.手洗いコースで洗う

水着は、おしゃれ着用洗剤を使い、手洗いコースまたはドライコースで洗います。
柔軟剤を併用すれば、なめらかな仕上がりになります。肌触りも良くなるのでおすすめです。

型崩れを防ぐために脱水は短めに設定すると良いでしょう。
心配であれば、洗濯機の脱水機能は使わずに軽く絞ってタオルドライで水分を拭き取る方法もあります。

水着の乾かし方

タオルドライや脱水後は、すぐに干すことがポイントです。

型崩れを防ぐために形を整えて、陰干しで乾かします。
陰干しが難しければ、周りをタオルで囲んで直射日光が当たらないようにすると良いでしょう。

乾燥機は生地を傷めてしまうので使わないでください。

水着を洗濯する際に注意すること

水着を洗濯する時の注意点をまとめましたので、参考にしてください。

使用後はなるべく早く洗う

海やプールで泳いだ後、水着を脱いだらすぐに水洗いをしておきましょう。
塩素や海水が残ったまま長時間放置すると、生地の劣化に繋がります。

脱いだ直後に軽く水洗いしたとしても、帰宅後はきちんとお手入れをする必要があります。
水洗いだけでは、完全に塩素や海水が落とせていない可能性もあります。
海の砂が水着に残ったままの場合は、洗濯機の故障を避けるためにも手洗いすると安心です。

強く絞らない

水着は強く絞ると型崩れしてしまいます。
海やプールで脱いだ後も、洗濯の後も、軽く絞ってタオルドライするようにしましょう。
脱水も使わない方が良いです。脱水するとしても、ごく短時間に留めておくようにしましょう。

水着は熱に弱い

水着の素材は熱に弱いものがほとんどです。熱湯で洗うと生地が劣化してしまうので避け、30℃以下の水で洗うようにしてください。

また、乾燥機の使用もできません。
直射日光も色褪せの原因になるため、タオルドライ後、形を整えて陰干しが鉄則です。
大切な水着を長く使うためにも、熱に弱いことを忘れないようにしてください。

シリコンブラに洗剤はダメ

胸の谷間をきれいに見せてくれるシリコンブラを洗う時は、洗剤を使用することができません。おしゃれ着用の洗剤や柔軟剤も使わないように注意しましょう。
説明書に従い水洗いをした後、洗濯ネットに入れたまま陰干しすれば型崩れを防げます。

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