コインランドリーの便利な使い方やさまざまなアイテムのお手入れ方法を発信している「LAUNDRICH(ランドリッチ)」。
今回は、ちょっぴり視点を変えて「コインランドリーで洗ってはいけないもの」をご紹介します。
ご家庭でのお洗濯の際にも参考になるポイントがありますので、チェックしてみてください!

目次

コインランドリーを活用するメリットは?

コインランドリーで洗濯をする女性

忙しい方に便利!

コインランドリーは朝早くから夜遅くまで、店舗によっては24時間営業しているので「仕事で忙しくて洗濯をする時間がない」という方におすすめです。

ダニ対策にも効果が期待できる「コイン式ガス衣類乾燥機」

コインランドリーには、1台で洗濯から乾燥までできる「コイン式全自動洗濯乾燥機」があります。
一般的な家庭用の乾燥機の約10倍ものパワーで衣類を乾燥させる「コイン式ガス衣類乾燥機」があるのも魅力。

コイン式ガス衣類乾燥機は、ガスで燃焼した温風を利用し洗濯物を乾燥させる機器で洗濯物をシワなくふっくらと仕上げます。

そのほか、脱臭効果やホコリを取る効果、殺菌効果なども期待できることもメリット。
布団のような大型の洗濯物だけでなく、タオルやシーツなど、肌に直接触れる頻度の高い洗濯物を乾燥させる際にもおすすめです。

洗濯・乾燥できるものとできないものの見分け方

パステルカラーの衣類

お手持ちの衣類や小物が洗濯乾燥できるかどうかを見分けるには、まず洗濯表示を確認します。
洗濯表示で洗濯や乾燥ができると表示されていれば、コインランドリーでも洗濯や乾燥をすることができます。
一般的には、シルクやカシミヤといった扱いに注意を要する素材のものは、洗濯乾燥を不可とする場合が多いです。
絵表示の見方は以下を参考にしてください。

洗濯表示記号

(消費者庁「家庭用品品質表示法に基づく繊維製品品質表示規程の改正について」より引用)

また、洗濯や乾燥が可能なものでも、以下のものはコインランドリーの利用は避けましょう。

  • 汚物や泥などが付着したままのもの
  • ペット用品
  • 油分が染み込んでいるもの

コインランドリーは公共の施設であり、次に使う人のための配慮として大量の汚れが付着したままのものは付着物をよく落としてから利用してください。
乾燥機が非常に高温になるため、油分が染み込んだ洗濯物を投入すると発火の恐れがあり危険です。
ペット用品については、厚生労働省が各行政にコインランドリー利用を禁止する旨の指導をしています。
ただしペット専用の機器を導入しているところでは、ペット用品利用可能の表示がありますので、この限りではありません。

コインランドリーで洗濯・乾燥できないもの

NGのサインを示す女性

大事な衣類を縮ませたりすることなく洗濯するためには、衣類にある洗濯表示を確認しておくことが大切です。
表示をチェックして洗濯機や乾燥機が使えない場合は、コインランドリーにも持ち込まないほうが安心です。
コインランドリー内にも洗濯・乾燥ができるものとできないものの掲示がありますので、持ち込む前に一度チェックしてみることをおすすめします。
ここからは、コインランドリーで洗濯や乾燥ができないものを、アイテム編と素材編に分けてご紹介します。

アイテム編

  • 布団のうち、綿布団や羊毛布団などキルティング加工がないもの
  • 座布団やクッション、まくら
  • ぬいぐるみや人形

キルティング加工の羽毛布団やこたつ布団は、洗濯機も乾燥機もOKです。
当サイトでも、コインランドリーでの羽毛布団のお手入れをオススメしています。
丸洗いできれいさっぱり、乾燥時の風力で花粉やダニを吹き飛ばしながらふんわり仕上がります。
ところが同じ布団でも、綿やウール素材のものはNGです。
洗濯中に綿がよったり縮んだりしやすく、取り返しのつかないことになってしまいます。

また、クッションやぬいぐるみも、中綿が片寄り変形してしまう可能性があり、コインランドリー利用を避けた方がいいアイテムです。
せっかくのお気に入りのぬいぐるみの形が崩れてしまったら悲しいですよね。
ぬいぐるみや人形類は、手洗いでのお手入れや、ぬいぐるみ取り扱いがあるクリーニング店の利用がおすすめです。

素材編

  • ウール
  • カシミヤ、アンゴラ
  • シルク
  • レーヨン、キュプラ
  • 合成皮革、本革
  • 毛布

おしゃれ着や下着などに使われるデリケートな素材や皮革類などの特殊な素材は、コインランドリーでの洗濯・乾燥には不向きです。
摩擦や高温で傷んだり縮んだりしてしまう恐れがあるため避けましょう。
こうした素材の衣類は洗濯表示タグを確認して、手洗いやドライクリーニングなど、適切な方法でお手入れしてください。

コインランドリーで洗濯はできるけれども、乾燥できないもの

乾燥禁止の洗濯表示

コインランドリーに設置されている乾燥機は、業務用で強力なものです。
洗濯表示でタンブラー乾燥が可能なマークがあれば基本的に利用可能ですが、中には避けたほうがいいものもあります。
ここからは、コインランドリーで乾燥するのに向かないアイテムをご紹介します。

ダウンジャケット

ダウンのベストやジャケットを乾燥機にかけてしまうと、外側の生地が傷んでしまったり、ダウンが圧縮されてしまう恐れがあるため避けたほうが無難です。
洗濯機の使用ができないものも多いため、基本的には手洗いで優しく洗い、形を整えて陰干しするのが一般的なお手入れ方法です。
ただし、最近ではタンブラー乾燥が可能なダウンジャケットも発売されるようになってきました。
洗濯表示でタンブラー乾燥ができるとある場合は、陰干しである程度乾かしてから、軽く乾燥機を使うとフワフワした仕上がりになります。

肌着・下着・高伸縮・薄手の素材

薄手のものや下着類、伸縮素材が使われているものは、コインランドリーの強力な乾燥機では、高温や強い風で伸縮や型崩れを起こしてしまいます。
基本は洗濯表示に従えばよいですが、手洗いや洗濯機のデリケートコースなどで優しく洗い、形を整えてから陰干しするのがおすすめです。

カーペット(ラグ・絨毯)

カーペットやラグにはウール製品も多く、乾燥機の利用はNGなことがほとんどです。
特に表面は起毛でも、裏面がゴム素材で滑らないように加工されているものは、絶対に乾燥機は使用しないでください。
乾燥機の熱風で裏面が溶けたり変形する恐れがあり、カーペットを傷めるだけでなく、乾燥機の故障の原因になる恐れもあります。
表面、裏面ともに洗濯可能な素材で作られているものもありますが、干す際は型崩れを防ぐためにも、陰干しするのが推奨です。

カーテン

カーテンには風通しを良くするために、ゆとりを持ったゲージで編まれている布がよく使われます。
このため、乾燥機にかけると縮んでしまうリスクが高く、避けたほうがいいアイテムです。
凝ったデザインのカーテンや重厚感があるカーテンも、乾燥機の高音にさらすことで、生地の痛みや変色を起こす恐れがあると同時に、静電気も発生しやすくなることがあります。
カーテンをきれいに乾かすためには、半脱水ぐらいのあまり水気が切れていない状態で吊るしぼしするのがおすすめです。

ウール製品

ウールやカシミヤのニット製品には、とても縮みやすいという特徴があります。
このため、縮みや型崩れ、変色などの原因となる乾燥機の使用はNGです。
お手入れの際には、洗濯表示に従って優しく洗ってください。
濡れたウール製品は重みが出るため、干す際はハンガーではなくネット上に広げる平干しで、直射日光を避けることをおすすめします。

コインランドリーで洗濯はできないけれども、乾燥はできるもの

洗濯禁止の洗濯表示

洗濯機が使えないタイプの衣類や布製小物でも、乾燥機は使えるケースがあります。
ここからは、乾燥機が使えるアイテムをご紹介します。

防水性のシートや衣類

防水性能が備わっているアウターやシートなどは、洗濯することで防水機能を損なう恐れがあります。
製品の選択表示に従って、陰干しなどのメンテナンスをするのが一般的です。
しかし中には、乾燥機使用ができるものもあります。
虫干し代わりに乾燥機にかけることで、清潔感を保てるのがメリットです。
乾燥機が可能な製品であっても、できるだけ低音設定で短い時間での利用とするようにしてください。

帽子

帽子も洗濯機で洗うのが難しいアイテムですが、素材によっては乾燥機利用ができるものがたくさんあります。
手洗いで優しく洗ったあと、陰干しで簡単に乾かしてから利用すれば、元々の肌触りを長く維持できるでしょう。
飾りがついていたり、ゴムを使用している帽子は乾燥機に適さないため、利用する前に必ず洗濯表示を確認してください。

ダメなものを洗濯・乾燥機に入れた時のリスクと対処法

洗濯機に入っている衣類

洗濯物の量が多い時や、家事が立て込んで忙しい時などに、ついうっかりウールのセーターを洗濯機に入れてしまったなんてことはありませんか?
ここからは、洗濯・乾燥がダメなアイテムを間違えて入れてしまった時にできる対処法をご紹介します。

ウール製品

リスク

ウール製品を洗濯機や乾燥機に入れてしまうと、元の繊維がデリケートなため、水流や温風で縮んでしまいます。
その結果、型崩れしたり毛玉ができやすくなるほか、織り目が縮むことでフェルトのようにギュッと詰まってしまい、ふんわりとした風合いが失われ、ゴワゴワした肌触りになりがちです。

対処法

気づいたらその場ですぐ洗濯機や乾燥機から取り出してください。
取り出したら冷水で軽くすすいでから、形を整えて平らに広げ陰干しします。
織り目が詰まっていると感じたら、ウール用の洗剤や柔軟剤を使って手洗いで再度洗ってから同様に陰干ししてください。
乾いてから必要に応じて毛玉を取り除くお手入れをすれば大丈夫です。

デリケートな衣類(レース、シルクなど)

リスク

レースやシルクの肌着など、デリケートな素材の衣類を乾燥機に入れてしまうと、型崩れや生地の痛みの原因となります。
レース部分にヨレが生じると、そこから破れたりほつれたりするケースもあり、注意が必要です。

対処法

すぐに乾燥機から取り出し、洗濯ネットに入れてから洗濯機の手洗いモードで軽くすすぎましょう。
洗濯機に手洗いモードがない場合は、つけ置きでしばらく置いてから手で優しく揉んでください。
その後形を整え、陰干しします。
取り出した時点や水洗いの後で肌触りに違和感がある場合は、シルク用洗剤や柔軟剤を使って洗い直すと肌触りが戻りやすいです。

革製品

リスク

皮革の衣類を洗濯機に入れるということはあまりないかもしれません。
しかし、ポケットに皮のカードケースやキーケースをうっかり入れっぱなしで洗ってしまうということはあるかもしれませんよね。
革製品は水に弱いので、洗濯機で洗ってしまうとパリパリになってしまいます。
皮特有のしなやかな手触りも失われてしまうので、うっかり洗わないよう気をつけましょう。

対処法

もし革製品を水で洗ってしまったら、すぐに水気を拭き取って、陰干しで自然乾燥してください。
その後革製品用のクリーニング剤やクリームでお手入れすることである程度肌触りを取り戻すことができます。
革用のメンテナンスキットがない場合は、スキンケア用の化粧水や乳液、クリームを使い、革に適度な水分と表面を保護する膜をつけることでも応急処置的には効果があります。

ウェットスーツや防水加工された衣類

リスク

撥水加工されている衣類は水を通しにくいため、洗濯槽内の水を抜けにくくする恐れがあります。
それにより洗濯槽のバランスが悪くなり、ガタガタと音が鳴ったり洗濯機の故障の原因になるため、洗濯機を使うのはNGです。
ウェットスーツもゴム素材を使っていることから、洗濯機や乾燥機の使用は避けてください。

対処法

気づいた時点ですぐに洗濯機や乾燥機を止めて取り出してください。
撥水加工の衣類は軽く水で洗い流し、布で水分を拭き取ってから陰干しで乾かしましょう。
撥水機能が落ちている場合は、撥水スプレーや防水スプレーを利用すれば、ある程度回復できます。
ウエットスーツもすぐ取り出し、水で軽くすすいでから陰干しで乾かします。
乾いた後で着用してみて、サイズ感や動きに違和感があるようでしたら、メーカーに相談してみることをおすすめします。

まとめ

洗濯機から洗濯物を取り出そうとする女性

洗濯前には洗濯物の表示で、洗濯機や乾燥機が使えるかどうかチェックするのが大事です。
しかし衣替えやお引越しなど、一時的に大量の洗濯物が出てしまう場合は、ついうっかり、ということも起こってしまうかもしれません。
普段から選択表示をチェックしておく癖をつけておけば、忙しい時でも忘れずに確認できそうですね。

大量の洗濯物を家で何回も洗うのが大変な時や、雨が続いてなかなか洗濯できない時などは、近所のコインランドリーを利用してみるのはいかがでしょうか。
「LAUNDRICH」なら、家のそばのコインランドリーを効率的に探せます。
お布団やスニーカーなど家で洗いにくいものを洗えるランドリーも探せて便利ですので、ぜひ使ってみてください。

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