コインランドリーの便利な使い方を発信しているLAUNDRICH(ランドリッチ)。最新情報をお届けするべくリサーチを続けていると、コインランドリーの成り立ちはどうだったのだろう? との疑問がわいてきました。そこで、調べてみると「なるほど!」な事実が浮上。早速その歴史を見ていきましょう!

はじまりは「ついで」でした

今でも名残が見られますが、1960年代にコインランドリーは銭湯への併設という形でスタートしたとのこと。どちらも水周りやガス関連の設備を必要とし、1ヶ所でまとめると効率よく営業できる点が大きかったようです。内風呂や家庭用洗濯機が普及しつつあった高度経済成長期とはいえ、この組み合わせがヒット!

こうして銭湯の副業的な位置づけではじまったコインランドリー(当時はセルフサービスなどと呼ばれていた模様)。その手軽さが評判となり、世の中に広まっていきました。

国産マシン登場

需要の高まりを受けて1971年、三洋電機がSANYOブランドで日本初のコイン式全自動洗濯機の発売を開始。翌年1972年には乾燥機も発売し、以降さまざまなマシンを世に送り出しています。社名がAQUAに変わった現在も、開発・製造・サービスまでを一貫して手がけており、国内コインランドリー機器の台数シェアNO.1をキープしていています。

その他国内外のメーカーが開発を進めており、機能や使いやすさ、デザインの面でも進歩。今度お店に行くときにちょっと気にして見ると、それぞれに特長があって興味深いかもしれません。

「コインランドリー」へ

英語では「coin-operated laundry」、日本では略して「コインランドリー」の名称で定着。独立し店舗を広げていったコインランドリーは、洗濯機を持たない学生や単身者がまとめて洗濯しにいく場所、というイメージが長く続きました。

その後時代は変わり、ライフスタイルの多様化とともにコインランドリーの使われ方にも変化が。そのメインユーザは単身者から主婦へシフトしています。働く女性の増加や家事の時短化志向、住環境の問題など理由はさまざま。最近の傾向として、女性が使いやすいように明るく清潔な店舗が増えているのはそのためだったのです。ありがたいですね!

経営する側から見ても、土地の有効活用として注目されているとか。アパートや駐車場よりも安定した収入が見込めるのだそうです。さまざまな事情が重なり、じわじわと右肩上がりで伸びているコインランドリー業界。家庭用洗濯機との使い分け、クリーニング店とのせめぎ合いを繰り広げつつ、なかなか珍しい成長パターンを続けています。

いま、そしてこれから

一方銭湯は、新しい方向性としてスーパー銭湯業態が登場。マッサージやエステ、おいしい食事に宴会場など、「銭湯+アルファ」で人気です。その代わり、いわゆる昔ながらの銭湯は年々減少しているとのこと。ちょっと寂しい気がしますが…。

まとめ

最近のコインランドリーも「コインランドリー+アルファ」の発想が大きなポイント。カフェや他業種とのコラボをプラス、洗濯代行やデリバリーをプラス、居心地の良いスペースをプラス、など新しいサービスを取り込んでいます。今後もしばらくはこの傾向は続きそうなので、ユニークなお店の登場に期待したいですね!