夏のよく晴れた日、洗濯物を外に干したら色が落ちてしまったという経験はありませんか?
洗濯日和で良く乾いたとしても、紫外線で焼けた洋服は魅力が半減してしまいます。

この記事では、夏の強い紫外線が洗濯物に与える影響を解説します。
また、大切な衣類が日焼けしないよう、紫外線から守る方法をご紹介しますので是非参考にしてください。

紫外線による洗濯物への影響ってあるの?

一方で、紫外線で肌が日焼けするのと同じように、洗濯物も日焼けします。
洋服を外干しすると色落ちしてしまうのは、紫外線が染料の色素を破壊してしまうからです。

ここでは、紫外線による洗濯物への影響を良い面・残念な面からご紹介しましょう。

紫外線による残念な洗濯物の変色

人間の目に見える光は、波長が420nmから720nmと言われています。
波長が400nm以下で、目に見えない光が紫外線です。

紫外線が衣類に当たると化学反応が起こり、色素が分解されて日焼けが起こります。
1年のうちで4月から9月の紫外線量が多いと言われており、この時期の洗濯物には特に注意が必要です。

紫外線による洗濯物への悪影響としては、変色(色あせ)が挙げられます。
紫外線は雲を突き通してしまうので、曇っていても油断はできません。

白い洋服は変色しにくいですが、濃い色の洋服は一般的に色が抜けやすいです。
特に赤や青の洋服は変色しやすいので外干しには気を付けましょう。

紫外線で色落ちしやすい素材は、綿や麻・絹です。
ウールやナイロン素材は、色落ちだけでなく劣化しやすい素材と言われています。
紫外線の強い季節に洗濯物を干すときは、素材もチェックできると良いですね。

紫外線から洗濯物を守る方法

お気に入りの洋服を紫外線によるダメージから守るには、干し方や干す場所が重要です。
ここでご紹介する方法で洗濯物を守れば、衣類を長持ちさせることができるでしょう。

洗濯物を裏返して干す

洗濯物は、直射日光に当たることで色が落ちてしまいます。
洗濯物を裏返してから干すようにすれば、色あせは目立ちません。

また、縫製部分やポケットなど、布が重なり乾きにくい部分を外側に出すことで、洗濯物が乾きやすくなるメリットもあります。

洗濯物を陰干しする

直射日光に当たらないようにするためには、洗濯物を陰干しするのも有効な方法です。
日陰を作ることが難しければ、バスタオルなどで日差しを遮ると良いでしょう。

洗濯物を部屋干しする

天気が良い日は外に洗濯物を干したくなりますが、紫外線対策を徹底するのであれば部屋干しがおすすめです。
室内で干す際も、直射日光が当たらない場所を選ぶと良いでしょう。
衣類乾燥除湿機を使えば、短時間で効率よく乾かすことができ、臭い対策も可能です。

洗濯の便利グッズを使用する

直射日光から洗濯物を守ってくれる便利グッズが増えています。
洗濯物保護カバーやランドリーテントなど、手頃な価格のグッズが多く使いやすいです。
季節によっては、花粉や黄砂対策としても活躍してくれます。

紫外線によって色落ちしたら基本戻せない!

紫外線による洗濯物への影響や洗濯物を守るための方法をご紹介しました。

紫外線は、殺菌効果が期待できますが、化学反応による衣類の変色は防げません。
特に赤や青の洋服、綿や麻・絹の素材には注意が必要です。

洗濯物を紫外線から守るには、直射日光に当てないことが大切です。
特に紫外線量が多いと言われる4月から9月の外干しは、しっかりとした日焼け対策を施しましょう。

紫外線で色落ちしてしまった洗濯物は、基本的に元に戻すことはできません。
陰干し・部屋干しなど干し方の工夫や便利グッズを上手に利用することで、大切な洋服を長く着られるように守ってください。

また、洗濯物を裏返して干すことや陰干しすることは、準備がほとんど必要ないので、すぐに取り組むことができるでしょう。