体育の授業や部活動、課外活動で着る機会の多い体操服。
子どもが持ち帰って来たときに落ちにくそうな汚れが付いていると、元気な証と思う反面、洗濯の仕方に困ることもあるでしょう。
本記事では、汚れのタイプ別の落とし方や洗濯する際に気を付けるポイントをご紹介します。
長い間着る体操服ですから、できる限りきれいに洗濯してあげましょう。

【汚れのタイプ別】汚れを落とすポイントを紹介


体操服の汚れをきれいに落とすポイントは、まず汚れの原因を見極めることからはじめます。
汚れによっては、洗い方を間違えると汚れがこびりついてしまうこともあります。
下記を参考にして、持ち帰ったらまず症状に合わせて汚れをとりましょう。

砂・泥汚れの場合

体操服に砂・泥汚れがついてしまった場合、どのように洗濯すればよいのでしょうか?
砂や泥による汚れは、まず体操服が濡れていないかチェックします。

水分を含んだままだと、繊維の奥に砂や泥が入り込んでしまいます。
乾いてからブラシで掻き出すとたいていの汚れは落ちるため、濡れていたら干してから洗濯にとりかかりましょう。

準備するものは、固形洗濯洗剤とブラシです。
①ぬるま湯に固形洗剤を溶かしながら、擦り込む。
②ブラシで泥を掻き出す。
③体操服を裏返し、熱めのシャワーで勢いよく当てて浮いた汚れを流し落とす。
④通常のお洗濯をする。

砂や泥による汚れは漂白剤などを使うより、ブラシで掻き出す作業が重要です。
破れないか不安になるかもしれませんが、体操服は丈夫に作られていますので、様子を見ながらおこなってください。

血液汚れの場合

体操服に血液汚れがついてしまったら、どのように洗濯すればよいのでしょうか?
重要なのは、必ずお水を使うことです。
汚れを落としやすくしようとぬるま湯を使ってしまうと、血液は固まる性質があるため、使用は厳禁です。

子どもが持ち帰り次第、早急に対処しましょう。

準備するものは、中性の液体洗剤です。
①体操服を水につける。
②血液の付着した部分に原液の液体洗剤をなじませる。
③しばらく浸け置きした後、つまむようにすすぐ。
④通常の洗濯をする。

上記の方法で汚れが落としきれなかった場合は、酸素系漂白剤を使うとよりきれいな仕上がりとなります。血液汚れの部分に漂白剤をつけ、しばらく置いた後にすすぎましょう。

黄ばみ汚れの場合

黄ばみとは汗や老廃物、皮脂汚れが酸化してできてしまう汚れです。
体操服に黄ばみ汚れが付いていた時は、どのように洗濯すればよいのでしょうか?

準備するものは、固形洗剤や酸素系洗剤、ブラシです。
①桶や洗面台にぬるま湯を張る。
②浸しながら洗剤をなじませて、ブラシで擦り洗いをする。
③すすいだ後、通常の洗濯をする。

汚れがひどい時は、黄ばみの元となるタンパク質を分解する作用の強い酸素系漂白剤を、40~50℃のお湯に溶かした溶液を使います。
1時間ほど漬け置きすると、素材が全体的に白くきれいになります。

黒ずみ汚れの場合

色の濃い衣類と一緒に洗濯したときに、染料が移ることで黒ずみは起こります。
そのほかにも、洗剤や柔軟剤の過多やすすぎ残しでも、薄汚れたようになってしまう場合もあります。
体操服に黒ずみ汚れがついていた時は、どのように洗濯すればよいのでしょうか?

準備するものは、粉末タイプの酸素系漂白剤です。
①40~50℃のお湯に漂白剤を溶かす。
②1時間前後漬け置きする。
③通常の洗濯をする。

漬け置きすぎて生地を痛めないよう、また熱いお湯での火傷にも注意して洗濯してください。

体操服を洗濯する際に気をつけるポイント


体操服の汚れの原因別に手洗いで落としたら、次は洗濯機で洗ってから干します。
その際、気を付けるポイントがあります。
ひと手間かけるときれいを維持できますので、以下の点にも注意しましょう。

デニムや色落ちしやすい素材とは分けて洗う

体操服の半袖シャツは白色の部分が多く、色移りしてしまうと目立ってしまいます。

せっかくきれいに手洗いで汚れを取り除いたのに、色が付いてしまっては悲しいですよね。
洗濯機で他の衣類と洗う際は、色移りを防止しましょう。

とくにデニムなどは色落ちしやすく、色が移ると元に戻すことが難しいので、買い足すなど面倒な状況になることも。
洗濯機で他の衣類と一緒に洗う際は、色落ちしやすい素材とは分けて洗うとよいでしょう。

ファスナーがついている体操服は洗濯ネットを使用

シャツ部分にファスナーが付いている体操服は、洗濯ネットの中に入れてから洗濯しましょう。
洗濯中に他の衣類の生地に引っかかって穴をあけたり、ファスナー自体の塗料が剥がれたりして痛むのを防止できます。

また、洗濯ネットを使用すると、摩擦による毛玉を防ぐのにも役立ちます。

アイロンがかけれる素材かチェック

以前は、体操服に使われる素材は綿が基本でした。
しかし昨今では、シワになりにくいポリエステルを採用することが多くなっています。

そのため、アイロンをかけてしまうと高温で体操服の生地が溶けてしまうことも。
アイロンをかける際は、タグに付いている洗濯表示で、アイロンがかけられる素材なのか確認しましょう。

まとめ

砂や泥、汗などで汚れやすい体操服。
汚れによっては、間違えたお手入れをすると汚れが取れにくくなってしまうこともあります。

そうならないよう、汚れの原因に合わせた洗剤の選び方やお手入れをおこないましょう。
また、色移りしやすい素材とは別で洗うなどのひと手間も、長く着る上での大切なポイントです。

きれいに洗濯すれば子どもも気持ちよく着られますので、ぜひ試してみてください。