私たちはさまざまなモノに囲まれて暮らしています。そしてそのモノたちはさらにさまざまな素材から作られています。また、その素材が使われているのには理由があります。

寒い時期に恋しくなるウールのアイテム。自然素材ならではの柔らかさやあたたかさが魅力です。セーター、カーディガン、コート、手袋やマフラー、靴下や下着まで、さまざまな形で私たちを寒さから守ってくれる羊の毛・ウール。ということで今回は、ウールの特徴とお手入れ方法をご紹介します。

ウールの特徴いろいろ

ウール(wool)のメジャーな原産国はオーストラリアやニュージーランド。メリノ種の羊から取れるものが代表的で、日本に輸入される羊毛の約80%はメリノウールが占めているとか。

くるくるっとした「縮れ」が特徴的ですが、この独特の「縮れ」が、メリット・デメリットのどちらにも作用しています。

主なメリット

とにかく暖かい……保温性がよい。縮れた毛と毛が絡み合い空気を含み、暖かさをキープ
体にフィット……伸縮性がよい。弾力性に優れ、型くずれしにくくシワにもなりにくい
意外とムレない……吸・放湿性がよい。湿気を吸って解き放ち、サラリとした着心地

デメリット

毛玉ができやすい……繊維の表面がキューティクル状のため、摩擦で毛玉が生じる
縮みやすい……水を含んだ状態で絡み合うと硬くなり、元に戻りにくくなる(フェルト化)
虫にくわれやすい……化学素材より自然素材に惹かれるのは、人も虫も同じ

では次に、デメリットを押さえるためのメンテナンスや洗濯方法をチェックしてみましょう。

ウールのお手入れポイント

服を脱いだ後に

すぐにしまわない
ハンガーなどにつるして、湿気を放出させましょう。また1日着た服は続けて着用せず、休ませるとよいでしょう。

ブラッシングが効果的
ホコリを払うのと同時に、繊維の絡まりを防ぐことで毛玉防止に。そうすることで衣類の長持ちにもつながります。コートはもちろんニット類にも有効。

まず毛の流れに逆らうようにしてホコリをかき出し、次に毛に沿ってブラシをかけてホコリを落としながら毛並みを整えます。

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お洗濯のときに

摩擦を少なく

揉まない・こすらないが基本です。各メーカーの開発により、洗濯機OKなウールや縮みを押さえて洗える洗剤も増えてきましたが、やはり取り扱いには気を使いたいものです。洗濯機を使用する際には、裏返しにして洗濯ネットに入れるのも忘れずに。

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カーディガンの縮みを防ぐ洗濯方法

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収納するときに

防虫剤を入れておくと安心
天然繊維は油断すると虫に食われてしまいます。冬物を保管するのは春から夏にかけての気温が高い時期なので、しっかり対策を。

その他のお手入れ

シワができた場合は、スチームアイロンを浮かせてかけると復活します。生地を傷めないよう、できれば裏側から。表からかける際には当て布をして浮かせて。押さえてしまうとテカリが出てしまいます。

まとめ

いかがでしたか? あらゆる形で私たちに寄り添っているウール。
お手入れのポイントを押さえて、寒い季節を暖かく快適に過ごしたいものですね。

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