大事に着ていたはずの洋服に毛玉を見つけて悲しい気持ちになったことはありませんか。
毛玉が出来てしまう主な原因は洗濯ですが、洗い方を工夫することで防ぐことが出来ます。

この記事では、毛玉が洗濯で出来てしまう理由や洗濯による毛玉を防止する対策をご紹介します。

お気に入りの洋服をきれいに長く着られるように、毛玉対策をしていきましょう。

毛玉ができる原因は実は洗濯って本当!?

そもそも、毛玉が出来る原因は何でしょうか。
毛玉が出来やすい素材・出来にくい素材はあるのでしょうか。

ここでは、毛玉が出来る原因を解説し、出来やすい素材をご紹介します。

毛玉が出来るメカニズム

毛玉が出来る原因は、衣類が擦れるときの摩擦です。
摩擦によって静電気が発生し、衣類の繊維を毛羽立たせます。

毛羽立った繊維同士が絡み合うと毛玉が出来てしまいます。

衣類に摩擦が発生するタイミング

衣類に摩擦が発生するのは、どのようなタイミングでしょうか。

次のような生活の様々なシーンで摩擦は発生しています。
・服を着たり脱いだりするとき
・肩にショルダーバッグをかけたとき
・パソコンを操作して机に袖があたるとき
・椅子の背もたれに寄りかかったとき
・衣類をクローゼットやタンスにしまうとき

どんなに気を付けていても、生活をしている以上摩擦は起こります。

擦れて摩擦が発生する回数が増えるほど、毛玉は多く発生します。
そして、最も衣類が擦れる可能性が高いのが洗濯です。

洗濯機は、汚れを落とすために衣類をこすり合わせたり叩きつけたりしています。
洗濯中は頻繁に衣類同士が擦れ摩擦が起こり毛玉が出来やすくなってしまうのです。

洗濯の回数を減らすことが出来ても、全くしないわけにはいきません。
そこで、洗濯をしても摩擦を抑える方法を考える必要があります。

毛玉が出来やすい素材は?

毛玉は衣類の素材によって出来やすさが異なります。

特に毛玉が出来やすい素材は、アクリル・ポリエステル・ナイロン・フェルトといった化学繊維です。

また、ウール・カシミヤ・アンゴラ・モヘアといった動物繊維も毛玉は出来やすいです。
動物繊維の素材は、繊維の強度が低いので毛玉を取りやすく目立ちにくい特徴があります。

一方で、綿・麻・シルク100%の素材は、繊維が毛羽立ちにくく毛玉が出来にくい素材です。

カーディガンやセーターのような毛玉が出来やすい素材でも、毛玉が出来にくい抗ピル加工が施された衣類も増えています。

毛玉を防止する方法は、手洗いが有効

洗濯による摩擦を最小限に抑え、毛玉を防ぐためには手洗いが最適です。
ここでは、手洗いの手順と手洗いのときの洗剤の選び方をご紹介します。
手洗いの手順
①洗面器や洗濯桶を用意し、30℃以下のぬるま湯におしゃれ着用の洗剤を溶かします。
洗剤の量はボトルの表記を参考に、よく泡立てておくと洗いやすいです。

②畳んだ服を入れて押し洗いします。
もみ洗いやこすり洗いはせず、服を押して沈める・浮かすを繰り返すように洗います。

③水を替え、すすぎます。
すすぐときも押し洗いと同じように服を沈める・浮かすを繰り返します。
泡が出てこなくなるまで、水を替えてすすぎを繰り返します。

④洗濯ネットに入れて、洗濯機で30秒脱水します。
干す前にタオル等で軽く水を拭き取ってから干すと良いでしょう。

洗剤の選び方

毛玉を防止するためには、洗濯洗剤の選び方も重要です。
「おしゃれ着洗い」や「デリケートな素材用」と書かれている洗剤を選びましょう。

おしゃれ着洗い用の洗剤には、毛玉を防止する効果だけでなく色褪せや型崩れを防いでくれるものもあります。
大切な洋服を洗うには、おしゃれ着洗い用洗剤がぴったりです。

洗濯機で洗う場合について毛玉を防ぐ方法は!?

洗濯機で洗う場合は、コース選びが重要です。
ドライやおしゃれ着コースで洗えば、衣類への負担を少なくし優しく洗うことが出来ます。
また、次のような方法も合わせて取り入れると、より毛玉を防ぐ効果がアップします。

洋服を裏返しにして洗う

衣類を裏返しにしてから洗濯機に入れることで、生地の表面が擦れるのを防げます。
もし、毛玉が出来てしまっても裏側だけに留めることが出来ます。

洗濯ネットを使う

洗濯ネットに入れて洗うことで、摩擦を防ぎ毛玉の発生を抑えられます。
ネットに入れる衣類は1枚にし、なるべくぴったりのサイズを選ぶと良いでしょう。
また、ネットに入れる前に洋服を裏返しておくと効果的です。

洗濯機の容量を守る

洗濯機にたくさんの洗濯物を詰め込むと、衣類が擦れる可能性が高くなります。
洗濯機に書かれた容量を守るようにすることも、毛玉防止対策の1つです。
適正容量が分からない場合は、洗濯物を洗濯機の7割までに留めておくと安心です。

静電気を防ぐために柔軟剤を使う

洗濯物に静電気が発生するのを防ぐためには、柔軟剤を使うことがおすすめです。
摩擦が発生する様々なシーンで静電気が発生しにくくなります。