近年、ペット用品の専門店が増え、犬用のかわいい洋服を見かけることも多くなりました。
犬用の服は見た目だけでなく、体温調節や毛が予防など機能面でも大きなメリットがあります。

しかし、大切な家族の一員である犬に服を着せている方のなかにも、どうやって洗濯するかを悩む人は意外に多いです。
この記事では、犬用の服を自宅で洗濯する方法について詳しく解説していきます。
是非参考にしてください。

知っておきたいペットの汚れの要因

はじめに、ペットの汚れの原因について知っておきたいポイントをご紹介します。

ペットの汚れの代表的なものは、ニオイ・毛・菌の3つです。
トリミングやシャンプーを定期的に行っていても、完全になくすことは出来ません。
しかし、ペットの汚れの原因を知ることで、犬用の服の効果的な洗濯方法を知ることができます。

ペットの汚れの原因①ニオイ

ペットの汚れの原因の1つ目は「ニオイ」つまり体臭です。
特に犬は「犬臭さ」と言われるほど、ニオイが気になるペットです。

犬は、人なら脇の下など特定の部分にしかない「アポクリン腺」が全身にあるため、じっとりとした汗を全身でかいています。
アポクリン腺は脂腺と繋がっているため、汗をかくと皮脂が酸化し雑菌が繁殖するため体臭が発生するのです。

また、犬は猫のように毛づくろいをしないため、ニオイが発生しやすくなります。
定期的にシャンプーをして清潔にしていても、完全になくなることはありません。

ペットの汚れの原因②毛

ペットの汚れの原因の2つ目は「毛」です。
家の中でペットを飼うと、何回掃除をしても毛が気になりますよね。
ペット用品やペットの服にも多くの毛がまとわりつきます。

特に春や秋の生え変わりの季節は毛の量が増え、放置するとアレルギーの原因になりかねません。

ペットの汚れの原因③菌

ペットの汚れの原因の3つ目は「菌」です。
ニオイに通じるものがありますが、菌は皮脂で繁殖しやすく汚れの原因となります。

特にお手入れの難しい口の中はこまめに歯石除去をしてあげないと、口臭のもととなります。
雑菌が増えないように、気を付けてあげたいですね。

犬用の服を洗濯する際の注意点

ここでは、犬用の服を洗濯する際の注意点をご紹介します。
お気に入りの服を長く着用できるように、次の点に注意して洗いましょう。

洗濯表示を確認する

犬用の服にも、洗濯表示が付いています。
家で洗えるか確認しましょう。
特に、装飾が施されているものや珍しい素材を使用した服は注意が必要です。

毛や汚れを落としておく

洗濯の前に予め粘着テープを用いて毛を取り除いておきましょう。

毛や汚れがついたまま洗濯をしてしまうと、他の洗濯物に汚れが移る可能性があります。また、洗濯機の故障につながる場合があるので、洗濯機での洗濯は避け手洗いすることをおすすめします。
チワワやポメラニアンのような毛が抜けやすいタイプの場合は特に注意が必要です。

人の洗濯物とは別洗いする

ペットは大切な家族です。とは言え、洗濯物は話が違います。
人の洗濯物と犬用の服は、別洗いするのが理想です。

まとめて洗うと人の服に犬の毛が付いてしまう可能性もあります。
洗濯後に毛を取り除く手間を考えたら、別洗いが安心ですね。

犬用の洗剤を使う

洗濯用の洗剤は、用途に合わせたものを使用することで実力を発揮します。

犬の皮脂はロウのように硬いため、人と同じ洗剤ではなかなか落ちません。
汚れをしっかり落としたければ、犬用の洗剤を使いましょう。

また、犬用の洗剤を使うのは、犬のためでもあります。
犬の嗅覚力は人間の3,000倍から10,000倍と言われています。人用の洗剤は犬にとっては香りがきつく感じられ、強いストレスを受けることがあります。
さらに、人用の洗剤で洗ったために、犬の肌が荒れてしまうことも。

犬の健康を守るためにも、犬の服を洗うためには犬用の洗剤を使うようにしましょう。

犬用服の洗濯頻度・タイミングは?

散歩から帰ったら、服を脱がせて汚れを落としておくと良いですね。
また、洗濯をしなくても、毛は取っておくと犬用服を清潔に保てます。

洗濯頻度が少ないと汚れが落ちにくくなります。
汚れたまま放置すれば品質も劣化します。
では、洗濯頻度はどのくらいが理想でしょうか。また、普段のお手入れについても確認しておきましょう。

犬用服の洗濯頻度タイミング

頻繁に着ている服であれば、週に1〜2回は洗濯をするようにしましょう。
梅雨時期は、ニオイが発生しやすいので洗濯頻度を増やすと良いです。

また、汚れが付着してしまった時は、そのタイミングで洗います。汚れを放置すると生地が傷む原因になるので注意してください。

犬用服の普段のお手入れ

犬用服は洗濯をしなくても、毛やゴミなどを粘着テープを使ってこまめに取り除いておきます。
汚れが付着しているもののすぐに洗濯できない場合は、濡れタオルで拭き取っておくと良いでしょう。

犬用の服の洗濯方法を紹介

犬用の服を洗濯する場合も、基本的な手順は人の洗濯物と同じです。

メーカーによっては犬用の服を洗濯機で洗うことを禁止していることもあるので、基本は、手洗いすることを推奨します。
ここでは、犬用の服を手洗いによって洗濯する方法を解説します。

1.洗濯表示を確認する

洗濯表示を確認し、水洗いが出来るかどうかを確認します。

2.水につける

服に毛がついている場合はできるだけ手でとってから、バケツに水を入れ服を浸けます。

3.手洗い

ペット用洗剤を入れて、優しく押し洗いをしていきます。

4.すすぎ

洗剤や汚れがとれるまですすぎます。

5.しっかりと乾かす

乾いたバスタオルなどで包んで、脱水をします。

脱水ができたら、風通しの良い場所に干しましょう。
ファスナーやボタンを外し、できるだけ広げて干すと洗濯物の中に風が通るようになり乾きやすくなります。

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