ドアに触れたりセーターを脱いだりする際に起こる静電気。あのパチッという音や衝撃は何度経験しても嫌なものです。

不快な思いをしないためにも、静電気を防げるなら事前に対策をしておきたいですよね。そこで今回は、静電気が起こる原因や静電気の対策方法をご紹介します。

静電気が起こる原因

人やモノなどの物質は、プラスとマイナスの力を持つ原子でできています。この原子は普段は物質に溜まったまま動かないのですが、他の物質と接触したりこすり合ったりすると電気的なバランスが崩れ、片方の原子が外に飛び出します。

このときに、パチッという音や光を出すのが静電気。また、電気は空気中にある水分を利用して空気中に逃げていくため、湿度が低いと空気中に逃げられず物質にどんどん溜まります。そのため、特に空気が乾燥する季節は静電気が起こりやすくなります。

静電気が起こりやすい衣類の組合せ

プラスの電気を帯びやすい繊維と、マイナスの電気を帯びやすい繊維の組合せが静電気を起こしやすいと言われています。

プラスの電気を帯びやすい素材の例

ウール
コットン


シルク
ナイロン
人の髪の毛

マイナスの電気を帯びやすい素材の例

ポリエステル
アクリル
セロファン
塩化ビニル

例えば、ウールのセーターの下にポリエステルの肌着を着るなどをすると静電気が発生しやすくなります。反対に、ウールのセーターの下にコットン素材の肌着などを着ると、静電気は発生しにくいと言えます。

静電気対策

髪の毛から出る静電気の防ぐ方法

静電気は乾燥することで起きやすくなるため、トリートメントをしっかりして髪の毛の乾燥を防ぐのがおすすめ。また、ヘアブラシもなるべく動物の毛や天然の木材で作られたモノを使うのもアリです。

衣類の摩擦による静電気を防ぐ方法

静電気防止スプレーはもちろん、洗濯の際に柔軟剤を使うのも静電気の予防としておすすめ。柔軟剤を使うことで柔軟剤の要素が衣類にコーディングされるため、衣類同士の摩擦を防ぐ効果もあります。

また、衣類に触れる身体全体の乾燥を防ぐためにボディクリームを塗るなども静電気対策に効果が期待できます。

さらに、室内にいる場合は湿度を高くしておくのもポイント。一般的に、静電気は気温25度以下、湿度20%以下の環境下で発生しやすいと言われています。

鉄などに触る際の静電気を防ぐ方法

ドアノブのような鉄などに触る前に静電気を防ぐには、木材やコイン(10円玉など)に触わり電気の逃しておくのがおすすめ。また、肌の乾燥を防げるハンドクリームを手に塗るのもポイントです。

まとめ

乾燥や衣類のこすれ合い、違う素材の衣類の組合せなどによって起こりやすくなる静電気まずは、衣類の組合せや乾燥に気をつけるなど、ちょっとしたことに気をつけるだけで静電気対策になりそうですね。