外出先や自宅での食事中に、服に油シミが付いて困ったことはありませんか?

色が付いていないからといって放置してしまったり、対処せずに通常の洗濯を行ったりすると、油シミとして残ってしまうので要注意。

この記事では、油シミの種類や応急処置、きれいに落とす対処法について詳しく解説していきます。

自宅で油シミを落とす方法をぜひマスターしてみてください。

油汚れのシミとは?


シミには様々な原因があり、その原因によって対処方法が変わります。

水溶性、脂溶性、不溶性、混合性など、色々な種類のシミがあるので、落としたいシミの性質を見極めることがポイントです。

今回は、シミの中でも油に溶けやすい性質を持つ、脂溶性のシミが付いてしまった場合の対処を解説します。

油シミの原因になるもの

油シミにも色々な種類があるので、原因になるものをチェックしておきましょう。

油分を含む料理の汁やタレ、スープ、バターなどはもちろんのこと、口紅やファンデーション、クレヨンなどで付いたシミも油シミに分類されます。

これらは水に溶けにくい性質を持つため、普通に洗濯をしてもなかなかきれいに落ちません。

油シミかどうかを判断する方法

しばらくしてから服にシミが付いていることに気が付くケースもあります。

そんなときは、シミが脂溶性かどうかを確認するために、水に溶けにくいという性質を利用すると良いでしょう。

水やお湯をシミに垂らしてみて、シミが広がるようなら水溶性のシミ、にじまず変化がない場合は脂溶性の油シミです。

ただし、水溶性のシミも時間がたつと落としにくくなります。

いつ付いてしまったのかわからないシミには、お湯を染み込ませてしばらく時間を置いてから判断してみてください。

また、シミを早く落としたいからといって、お湯を染み込ませてこすったりするのは厳禁。

油シミの性質を確認してから、正しく対処をするのが大切です。

油シミの応急処置をするなら

たとえ水に溶けやすい水溶性のシミでも、時間の経過とともに落としにくくなります。

服にシミが付いたと気が付いたら、なるべく早く対処することがポイントです。

特に、脂溶性のシミは水で洗うだけでは落とすことができない上に、時間が経つとさらに頑固なシミになってしまうことも。

まずは、手持ちのティッシュやペーパーナプキンなどをあてて油分を染み込ませて取り除きましょう。

次に、濡らしたハンカチやティッシュをシミの裏表からあてて、片側には石けんやハンドソープを付けてこすらないように優しく押し出します。

シミが目立たなくなってきたら、石けんやハンドソープをティッシュなどで押さえて軽く落としておきましょう。

以上の応急処置を済ませることで、家に帰って洗濯したときにきれいに落としやすくなります。

この方法でも落ちない場合は下に紹介する、油シミの落とし方を参考にしてみてください。

軽いシミの場合

少しの油分でできた小さな油シミは、油汚れに強い食器用洗剤で落とすことができます。

まずはシミが付いた部分をぬるま湯にひたして、シミの裏側に乾いたタオルをあてましょう。

続いて洗剤をシミに付けたら、要らなくなったハブラシを用意してシミの周りから中心に向かって優しくたたいていきます。

服のシミがタオルに付かなくなるまで根気よくたたきましょう。

早く落としたいからといって、ごしごし強くこするのはNGです。

シミがなくなったら通常通り、洗濯機に入れて洗濯すれば完了。

洋服によっては色落ちする可能性があるため、目立たない部分で色落ちしないか確認してから行うようにしてください。

最終手段はクレンジングオイルで染み抜き

クレンジングオイルには、油分を含む化粧品をきれいに落とす強い洗浄力があります。

衣類の油シミにはクレンジングオイルの使用も有効です。

シミの裏側に乾いたタオルをあてて、クレンジングオイルをシミに垂らしてください。

その後は歯ブラシでシミの周辺から中心に向かってたたきましょう。

タオルにシミがうつらなくなったら、通常通りの洗濯をすれば完了です。

クレンジングオイルの油分自体が残ってしまうようなら、食器用洗剤を使えば簡単に油分を落とすことができます。

強い油汚れがついたときは?

頑固な油シミには、アルカリ性の酸素系漂白剤の使用もおすすめです。

酸性の油汚れを効率的に落とすには、アルカリ性の洗剤を使って中和させて緩めることがポイント。

酸素系漂白剤は臭いもなく使いやすいですが、強い洗浄力があるため手袋などをして作業しましょう。

まずはお風呂のお湯より少し高めの温度のお湯を用意して、酸素系漂白剤を溶かします。

しっかり溶けたことを確認したら、シミのついた服を浸して30分程度おいてください。

その後、シミが目立たなくなっているか確認して、通常通り洗濯機に入れて洗濯すれば終わりです。

この方法は、アルカリに弱い衣類には使えません。

表示を確認してから行いましょう。

まとめ

油シミは、気づいてからなるべく早めに対処するのがポイントです。

シミになってしまっても自宅で落とす方法があると知っていることで、安心感が生まれます。

大切な衣服を守るために、シミの性質に合った正しい方法でシミを落としましょう。