自宅では手間がかかるし、クリーニングに出すとお金がかかる布団の洗濯。
ただ、布団は毎日肌に直接触れるものだから、きちんとお手入れしておきたいもの。
特に季節の変わり目や悪天候が続く時期はなおさらです。
そこでおすすめなのが、「コインランドリー」でのお布団ケア。
洗濯はもちろんですが、ダニ対策にも効果もあると言われている大型の乾燥機があるのが魅力です。
今回は、コインランドリーの洗濯機を使って布団を洗濯するコツを紹介します。
洗濯の手順や料金など基本的なことも確認して、ふわふわの布団に仕上げましょう。

目次

布団を洗濯乾燥するべき3つの理由

外に干された白いシーツ

シーツや布団カバーはこまめに洗濯しても、布団本体は洗濯槽に入らないため干すだけになってしまう方もいるのではないでしょうか。
しかし、手間がかかっても布団を洗濯したほうがいい理由があります。
ここでは、布団を洗濯するべき主な理由を3つご紹介します。

汗や皮脂汚れが付着している

布団には思っているより汗や皮脂の汚れがつくものです。
人は寝ている時にコップ1杯もの寝汗をかきます。
たとえシーツを使っていても、布団そのものへの汗や皮脂の染み込みは完全には防げません。
こまめにカバーを変えていても、思っているより布団は汚れているのです。
布団に汗や皮脂が溜まってしまうと、布団がわや詰め物の劣化を早めてしまうため、布団も時々洗濯するのがベストです。

ダニやカビが繁殖しやすい

布団に付着した汗や皮脂の汚れをそのままにしておくと、それを餌にしてダニが繁殖してしまいます。
また、皮脂汚れや髪の毛、ホコリなどの汚れは、カビが生えやすい環境でもあります。
カビやダニが繁殖した布団を使い続けていると、アレルギー症状や肌荒れ、アトピー性皮膚炎といった肌トラブルの原因になりかねません。
汚れ防止のためにシーツをしていても、シーツほどこまめに洗わなくても大丈夫ですが、年に1〜2回は布団も洗濯しましょう。

天日干しや除菌スプレーでは汚れが取れない

布団を定期的に天日干ししていて、除菌スプレーをかけるなどのお手入れをしていても、残念ながら汚れそのものは落とせません。
たしかに天日干しやスプレー除菌をすることで、匂いや菌の繁殖をある程度抑えることは可能です。
しかし、カビやダニが発生する大元である皮脂汚れそのものは、布団に残ったままです。
布団を洗濯することで、汚れ自体をきちんと落とし、その上で天日干しなどのメンテをすれば、長く快適にお布団を使うことができます。

布団は自宅で洗濯乾燥できる?

洗濯機で洗濯をしている画像

布団を自宅で洗いたい場合、布団の素材や洗濯機の機能でできるかどうかが変わってきます。
素材についてはウールや綿、ウレタン素材のものは家庭での洗濯には適していません。
混合素材のものについては、布団の洗濯表示を確認してください。
洗濯機については、まず布団が入るサイズである必要があります。
しかし、仮に布団が入るサイズの大きい洗濯機を持っていても、ドラム式の洗濯機など一部では布団を洗う機能が付いていないものもあります。
洗濯機に布団を洗えるコースが付いているかどうか確認してください。

また、布団は洗った後の乾燥に時間がかかります。
洗濯機に乾燥機能が付いていない場合は、自宅での洗濯は難しいと思ったほうがいいでしょう。
布団の洗濯表示を確認して洗濯が可能であっても、お家に洗える洗濯機がない場合は、コインランドリーで洗うのがおすすめです。
布団の洗濯や乾燥モードが付いた専用機があるコインランドリーも増えていますので、家の近くにあるかどうか探してみてください。

自宅近所でのコインランドリー探しなら、「LAUNDRICH」がおすすめです。

布団をコインランドリーで洗うメリット・デメリット

ランドリーで布団を洗濯している画像

布団を自宅の洗濯機で洗濯できない場合、コインランドリーを利用するのがおすすめです。
ここからは、布団をコインランドリーで洗濯するメリットとデメリットをご紹介します。

メリット

布団を丸洗いできる

自宅の洗濯機でも掛け布団なら洗濯できるケースが多いですが、敷布団を丸洗いするのは難しいです。
しかしコインランドリーなら、大型の洗濯機や布団専用の洗濯乾燥機を備えているところもあります。
自宅では難しい敷布団の丸洗いが気軽にできるのは、コインランドリー利用のメリットです。

布団専用乾燥機がある

布団が洗えるコインランドリーでは、1台で洗濯も乾燥もできる洗濯乾燥機や、布団専用の乾燥機を備えています。
自宅で洗って天日乾燥するとなると、乾くまでにかなりの時間が必要ですが、コインランドリーの乾燥機なら、強力で短時間での乾燥が可能です。
天気を気にする必要もなく、夜間でも乾燥まで済ませられる便利さも大きなメリットです。

効率的に洗濯乾燥ができる

コインランドリーに設置されている洗濯機は、業務用のものがほとんどです。
洗濯や乾燥の時間が家庭用洗濯機と比べると早いため、布団や毛布といった大物を洗う際の時間短縮をすることができます。
お布団のサイズや洗濯機の種類によって多少の違いはあるものの、目安として一般的には洗濯で30分〜40分程度、乾燥に60分程度の時間があれば大丈夫です。
布団の洗濯は、家事の中でもかなりの労力が必要ですが、コインランドリーを利用すれば効率化できます。

肌触りの良い仕上がりになる

布団は長く使っていると、繊維が潰れたり詰め物が圧縮したりして、ふわふわ感が減ってきてしまいます。
コインランドリーの大型ガス乾燥機を利用すれば、高熱で回転させながら乾燥させることで、このふわふわ感をよみがえらせてくれます。
買った時の気持ち良い肌触りを長持ちさせるためには、ご家庭で頑張って洗うよりも、コインランドリーの専用機を使うのがおすすめです。

除菌・消臭の効果が期待できる

業務用の強力な乾燥機を使うメリットは、ふわふわ感を取り戻したり、自宅で洗うより時短ができるだけではありません。
家庭用乾燥機や天日よりも高温で乾燥させることで、布団に潜むダニやカビを駆除できる効果が期待できるのも魅力的なポイントです。
さらに生乾きの臭いの元になる雑菌も死滅させられ、消臭という点でも効果が期待できます。

クリーニング店よりも安価で洗える

料金面でもコインランドリーを利用するメリットがあります。
クリーニング店に布団クリーニングを依頼すると、地域によって違いはあるものの、1枚あたり4,000円〜8,000円程度かかるのが大体の相場です。
一方、コインランドリーで布団を洗濯した場合はかなり料金が抑えられます。
コインランドリーの料金は、洗濯は容量に応じた料金となり、乾燥は容量にプラスして時間に応じた料金となります。
料金相場は以下の通りです。

メニュー料金相場
洗濯(羽布団1枚程度)600~900円
乾燥(大型機で60~80分)600~1,000円
洗濯乾燥(羽毛布団コース)1,300~1,800円

洗濯と乾燥を別々に行うと、洗濯乾燥コースより料金が高くなる場合があるので、洗濯と乾燥の両方を行う方は洗濯乾燥コースを使用するのがおすすめです。

デメリット

コインランドリーまで運ぶ手間がかかる

コインランドリー利用でデメリットと感じられる最大のポイントは、自分でコインランドリーがある場所まで布団を持ち運ぶ必要がある点です。
クリーニング店に依頼すれば、取りに来てくれるサービスをしているところもあり、手間は少なく済みます。
また、布団は嵩張りますし重さもあるため、車がないと持ち運びが難しいのもデメリットに感じられるかもしれません。

洗濯乾燥機が埋まっていることがある

車があって布団の運搬に問題がなくても、せっかくコインランドリーまで来たのに先客で洗濯機が空いていない場合もあります。
自宅のすぐそばにコインランドリーがあるのなら、様子を見に行ってから布団を持ち込めばいいですが、そうでない場合が大半ですよね。
洗濯機や乾燥機が埋まっていると、出直すか空くまで待つしかありません。
混み具合は天気や時間帯などで変わってくるため、行ってみないとわからないのも、ある意味デメリットといえます。

布団を洗う前に確認するべき注意点

洗濯表示を確認している画像

布団を洗う前に確認しておくべきポイントは2つあります。

  • 洗濯乾燥機の機能
  • 布団の材質

ここからは、それぞれのポイントについて、詳しく解説します。

洗濯乾燥ができるかどうか

行こうと思っているコインランドリーに設置されている洗濯機で、布団を洗うことができるか確認してきましょう。
大抵のコインランドリーで、洗濯乾燥ができるものとできないものの注意書きがされています。
一般的に布団で利用できるかどうかは、以下の表を参考にしてください。

ふとんがわ/詰めもの敷布団掛け布団
洗濯乾燥洗濯乾燥
ポリエステル
綿
ウレタンフォーム
ウール(羊毛)50%
ウール(羊毛)100%××××
××××
羽毛××
レーヨン××××
シルク××××
真綿××××
ナイロン××
ファイバーマットレス××

(○の場合でも、洗濯機に専用コースがある必要があります)

また、布団がわにほつれや傷み、破れがある場合は洗濯することができませんので、事前に確認しておきましょう。

布団の材質

布団の材質や洗濯表示も確認しておきましょう。
上の表でもわかる通り、羊毛100%や真綿の布団は洗濯機で洗うことができません。
また、素材が大丈夫でも布団にキルティング加工がされていない場合、詰め物のヨレが起こってしまいます。
コインランドリーでも、キルティング加工がない布団はNGなケースがあるので、布団を買う場合はこうしたポイントも意識しておくといいでしょう。

コインランドリーで布団洗濯のやり方とコツ

コインランドリー店舗画像

布団の素材とコインランドリーの対応可能な種類が確認できたら、早速布団を洗濯してみましょう。
ここでは、初めてコインランドリーを使う方にもわかりやすく、利用方法やコツをご紹介します。

用意するモノ

  • 洗濯する布団
  • 布団を運ぶケースやバックなど
  • 小銭(布団1枚を洗濯~乾燥まで行う場合は2,000円程度が目安です)
  • 布団を縛るヒモ(ヒモ・洗濯ネットが用意されていたり、ヒモで縛る必要のない洗濯機を取り扱っている店舗の場合は不要)

手順

①洗濯絵表示を確認する

布団の洗濯表示の確認をする時は、素材がコインランドリーの洗濯機に対応しているかを見ると同時に、洗濯方法の絵表示で、洗濯機と乾燥機にかけてもいいかをチェックしましょう。

洗濯できることを示す洗濯絵表示

洗濯機が使えるかどうかは、風呂桶に水が張ってあるマークです。
このマークの中の数字は対応可能な水温で、風呂桶の絵の下に横線画引いてある場合は弱水流のみ使えるという意味です。
風呂桶の絵に手の印や×印がある場合は洗濯機が使えません。

乾燥できることを表す洗濯絵表示

乾燥機が使えるかどうかは、四角形の中に○印が書かれた絵があるかでわかります。
○の中に黒い点が1つある場合は60℃、2つある場合は80℃の乾燥機にかけることができます。
×印がある場合は乾燥機が使えません。

②洗濯槽を洗浄する

コインランドリーは不特定多数の方が利用するため、自分が利用開始する前に洗濯槽を洗浄してから使い始めることをおすすめします。
多くのコインランドリーで、無料の洗浄機能が付いていますので、やり方を確認しながら洗浄してください。

➂布団をロール状に縛る

布団の洗濯表示にネットを使用するように書かれている場合は、布団がわの痛みを防ぐ意味でも、ネットを使用しましょう。
布団用の洗濯ネットを準備しておくと安心です。
ネットがないものでも、洗濯中の偏りや詰め物のずれを防ぐために、ロール状に巻いてからヒモで縛っておくことをおすすめします。
布団の痛みを防ぐだけでなく、布団が洗濯槽の中で偏ることも防げるので、洗濯機の故障や動作不良などのトラブル防止にも有効です。
ただし最近ではコインランドリーの洗濯機によっては、ネットが不必要であったり、布団を縛らなくても洗濯できる場合があるため、事前に店舗での案内や洗濯時の取り扱いについて確認をしておきましょう。
布団をヒモで縛らずに洗う方法について、詳しくは下記記事の「コインランドリーでの敷布団の洗い方について」をご参照下さい。

➃洗濯槽に布団を入れる

洗濯槽に布団を入れる際には、容量にも注意しましょう。
洗濯槽の中に洗濯物を詰め込みすぎたり、逆に隙間が大きく空いた状態で洗濯してしまうと、十分に洗えない恐れがあります。
ちょうどいいサイズの洗濯機がない場合は、大きめの洗濯ネットに布団とシーツ類を一緒に入れるようにして調整してみてください。

➄洗濯コースを選び洗濯スタート

布団に合わせた洗濯コースを選び、表示された料金を投入したら洗濯がスタートします。
使用可能かどうかを確認して、可能であれば入れるタイミングなども説明書きがあるはずなのでそれに従ってください。
また、洗濯機や乾燥機はお釣りが出ないことがほとんどなので、小銭を準備しておきましょう。(コインランドリーによっては両替機が設置してされている場所もあります)

⑥乾燥機にかける

洗濯機と乾燥機が分かれているタイプの機種では、洗濯が終わったら乾燥機に移し替えて換装する手順が必要です。
布団を乾燥する場合は、必要時間の半分のタイミングで一度取り出し、裏に返してから残りの半分をかけると効果的です。
また、乾燥が終わったら布団を触ってみて、もし湿気を感じるようでしたら、さらに時間を追加して乾燥してみてください。
乾燥後、大型乾燥機を使い10分乾燥させる(羽毛布団は20分)とよりふんわりと仕上げることができます。

布団洗濯の3つのコツ

洗濯されている布団の画像

布団の洗濯は、普通の衣類の洗濯とは多少勝手が異なります。
ここからは、布団を洗濯する際に実践してほしいコツを3つご紹介します。

布団をヒモで縛る

敷布団を洗濯する場合(※)、布団を洗濯機にそのまま押し込むのではなく、ロール状に丸めることがポイントです。
そして、ロールが解けてしまわないよう、ヒモを使って2〜3箇所を縛って固定します。
紐に使うのは綿素材の細い布や、着物の腰ヒモを利用するのがおすすめです。
※洗濯機に専用のコースがなかったり、キルティング加工がされていない敷布団の場合 

洗濯機のサイズはジャストサイズを選ぶ

布団の洗濯は基本的にドラム型の洗濯機で行います。
洗濯機の容量は、洗濯槽の中を布団が9割占めるくらいのサイズがおすすめ。
洗濯槽の中に余分な空間が多いと、布団の型が崩れやすくなるので注意しましょう。

同じ種類の布団と一緒に洗う

コインランドリーで布団を洗う時に気をつけたいのは、脱水が上手くいくかどうかです。
布団は一般的な衣類よりも大きく衣類のように分散されないので、脱水時にバランスが崩れ上手く脱水できないということもあります。

例えば羽毛布団と毛布を一緒に洗濯すると、水分を吸収しやすい羽毛布団のほうが重くなり上手く脱水できない可能性も。
そのため、布団の素材が異なる場合はそれぞれ分けて洗い、同じ種類の場合はまとめて洗濯するのがおすすめです。

羽毛布団は羽毛布団と一緒に洗うなど、同じ種類の布団同士で洗濯するのがおすすめです。

乾燥機の利用だけでも効果アリ

干してある布団

布団が洗濯できない場合、天日干しや布団乾燥機の利用をする人もいるでしょう。
乾燥だけの利用でも、コインランドリーがあれば活用するのがおすすめです。
ここまでご紹介した通り、コインランドリーの乾燥機は業務用で強力ですので、家庭用の布団乾燥機よりも高温で乾燥させることができます。
コインランドリーのガス乾燥機で20分ほど回すだけで大丈夫です。
臭いも取れますし、膨らみも復活し、ふっくらした肌触りをよみがえらせることができますよ。

まとめ

母親と子どもが布団に横たわっている画像

シーツや布団カバーのようにこまめに洗うのが難しい布団ですが、年に1〜2回洗ってあげるのがおすすめです。
布団を清潔に保つだけでなく、肌触りや厚みを復活させ、ひいては布団を長持ちさせることにもつながります。
自宅で気軽に洗えないのは悩ましいですが、大型の業務用洗濯機を備えているコインランドリーで洗えば簡単です。

自宅付近でどこにコインランドリーがあるかわからないという方には、コインランドリー総合サイト「LAUNDRICH」がおすすめです。
地図や住所から近くのコインランドリーを検索できて、店舗ごとの使用状況や設備、駐車場の有無などの条件も確認できます。
また布団の洗濯乾燥ができるコインランドリーも条件検索することができるので、近所のコインランドリーに布団を持ち込む前に、布団洗濯に対応した店舗なのか、ガス乾燥機に空きがあるのかなどぜひ一度こちらで検索・確認してみてください。