冬だけでなく、春や秋にも大活躍のセーター。
赤ちゃんから大人までの多くの年齢層に着用され、今季もたくさん着ている人は多いのではないでしょうか?
1枚で着たり重ね着したりすることで、コーディネートの幅も広がります。
ウールやカシミアをはじめ、様々な素材のものがあるセーターですが毛玉や型崩れなど、縮みやすく繊細なものもあるため自宅でのケア方法が難しいですよね。
そこで洗濯表示を含む自宅でのセーターの洗い方や、干し方などをご紹介します。

セーターを自宅で洗濯する前に確認すること


セーターを洗う際は、必ず洗濯表示を確認します。
正しいお手入れ方法を知っていることで、お気に入りのセーターの縮みや、毛玉、型崩れなどを防止できますよ!
洗濯表示は必ず洋服のタグに記載されているのでチェックをしましょう。
注意するべきマークとその意味についてまとめました。

桶に手が入っているこのマークは自宅で洗えますが、手洗いまたは洗濯機を使用する場合は「おしゃれ着コース」や「ドライコース」などの設定をしましょう。

桶にバツがついているこのマークは家庭での洗濯は不可ですので、クリーニングに出して下さいね。

中央の数字は上限の温度を表し、下の線は洗う際の強さを示しています。
この場合は「30度の水を上限に弱く洗うこと」をおすすめしています。

セーターが洗濯で縮む原因

セーターにはウール、カシミヤ、綿、アクリルなど様々な素材から成る洋服があります。
縮む原因としては、それぞれ異なります。

・綿などの植物性天然繊維:洗濯の際に水を吸収した後に膨張した繊維が元に戻ろうとするため
・ウールなどの動物性天然繊維:うろこ状の繊維が水の吸収で開き、そこに洗濯の力が加わって繊維同士が絡まるため

ポリエステルは他の素材と混ぜて織ってあることが多く、その場合縮みやすいので注意が必要です。
またどの素材も、洗濯によって繊維同士がぶつかりこすれてしまうと縮む原因になります。
熱、水、力に注意して洗濯をする必要があることが分かりましたね。
熱は避けることが可能ですが、水や力は洗濯する際に必要です。
縮むのを防ぐ方法はあるのでしょうか?

セーターが洗濯で縮むのを防ぐ対策は?

縮む原因は水と摩擦ですが、洗濯するために水に濡れることやニット同士の擦れなどは避けられません。
しかし専用の洗剤や手洗いなどで縮むのを避ける事が可能です!
対策としては2つあります。

・専用の洗剤を使う
おしゃれ着用洗剤と言われるものは、一般の洗剤に比べると洗浄力は劣りますがセーターへの負担が少なく服が傷みにくいのが特徴です。

・手洗いまたは「おしゃれ着コース」などの洗濯コースを使う
手洗いまたは洗濯機能の特別なコースなどを使えば、強い力をかけることなく自宅でお手入れができます。
洗濯機によるセーター向きのコースは、「おしゃれ着コース」や「手洗いコース」「ドライコース」と表記されています。
通常のコースと違い、すすぎの際の水流は弱く脱水も短時間でほぐしながら行うコースなのでセーターを傷めず洗えますよ。

また干す際は乾燥機やアイロンは使わないのがマストです。

セーターは手洗いがおすすめ!洗濯方法について


洗濯方法は2パターンあります。

・手洗いする方法
1.セーターを畳み、ネットに入れる
洗濯機の場合も手洗いの場合もネットは必須です。

2.優しく押し洗いする
桶やバケツ、洗面台などに水またはぬるま湯を溜めて、おしゃれ着用洗剤を水の中に入れる
洗濯表示に書いてある上限の水温を確認して下さいね。セーターに直接かからないよう洗剤を入れます。

3.水を流し軽くすすぎ、ひねったりせず丸めるようにして水を絞る
柔軟剤を使いたい方はすすいだ後、また1に戻り今度は柔軟剤を入れ3、4を行います。
水を絞る際はセーターをひねったりせず、丸めるようにして衣類になるべく摩擦を避けないようにします。タオルを使って一緒に丸めると水がよく切れますよ。

手洗いは少し面倒かもしれませんが、洗濯機で洗うより力を調節できるのでおすすめです。

・洗濯機を使う方法
1.セーターを畳み、ネットに入れる
この過程は手洗いと同じですが、気になる汚れがある場合は表にしておくと汚れが落ちやすいですよ。

2.「ドライコース」や「おしゃれ着コース」「手洗いコース」などのコースを選ぶ
脱水も1分程度で終わるよう設定します。

3.おしゃれ着用洗剤を投入
規定の量がありますので、水量や洗濯物の量を見ながら投入しましょう。
あとは洗濯機が自動で洗濯してくれるので終わるのを待つのみです。

セーターの干し方

平らにして干すことが大切です。
ハンガーなどにかけて干すと、水を含んだセーターの重みで肩や袖が伸びてしまい形が崩れてしまいます。
平らに干すためには平干しネットや竿、ポールなどを使う方法がおすすめです。

・干しネットを使って干す場合
袖も伸びないように1段目に乗せて干し、袖以外は2段目で平干しします。
100均などでも販売しているので1つ持っていると便利ですね。

・竿やポールを使って干す場合
竿などを使う場合も袖を垂らさずに竿に掛けて干します。クリップや洗濯ばさみなどは後がつくのでおすすめしません。

セーターを干す場合は色褪せや生地の痛みを防ぐためにも、直射日光を避けて日陰で干すのが基本です。
脱水した状態から乾くまでが最もしわになりやすく型崩れが起きやすい過程なので、正しい干し方でセーターを綺麗で長く使えるようお手入れしましょう!