学生が毎日着ている制服、どんなお手入れをしていますか?

ワイシャツやブラウスは毎日洗っていても、上着やズボン・スカートのケアはつい後回しになってしまいがち。

デリケートな素材を使用した学生服は家庭で簡単に洗うことができないという声も…。

最近では、制服がもっと簡単に手入れできるように家庭用の洗濯機で洗える学生服・制服が増えています。

例えば「素材としては優れているものの縮みやすいウール」と「速乾性がありシワになりにくいポリエステル」を混紡した素材の学生服。

欠点を補いつつ、家庭での洗濯を可能にしました。何はともあれ、まずは洗濯表示タグ(衣類の取扱い絵表示)をチェック。

クリーニングでもよいのですが、「洗濯機でも洗える」ことを知っておいて損はないはず!ということで学生服の洗い方をご紹介しましょう。

学生服はどのくらい汚れたら洗うの?

学生服

どのくらい汚れたら学生服を洗うべきなのでしょうか?

学生服の上着は一着だけなので、すぐに洗うわけにもいかないし、一度洗濯すると登校する時に間に合わなかったらどうしようと不安になりますよね。

迷ってしまうのも当然で、季節や場面によって洗うタイミングが異なります。

目安としては、夏は2週間に一回ほどで、冬場でも3週間に一回は洗濯しましょう。

匂いや汚れが気にならなくても、襟元・袖元に汚れが付着して蓄積していることが多いです。

学生服の洗い方と干し方、ポイントも解説

※洗濯前に気をつけること
・ポケットを確認。(糸くず等があれば出す)
・ボタンが取れかけていないか、ほつれがないかを確認。(洗濯の際にボタンが取れたり、ほつれがひろがったりします)
・衿や袖口など汚れがひどい場合は、石けんなどを使って部分洗いしておく。

<タイプ別のたたみ方>
・上着は、ボタンを開けて、袖を前身ごろに乗せて内側に二つ折りに。
・学生ズボン(スラックス)は、ファスナーを閉じ、汚れがつきやすい箇所を表にして二つ/三つ折りに。
・スカートは、ひだを整えて、なるべく折らずにネットへ。

【洗濯機で洗う場合】
洗濯機

・洗濯ネットを必ず利用する。(小さくたたむとシワになるので、サイズにあったものを)
・学生服は他の衣類と一緒に洗わないようにする。(糸くずや繊維がついたりするため)
・ブレザーや制服は裏返しにして洗う。(ボタンやファスターが、引っかかる恐れも…。)
・洗濯コースは標準よりもやさしい水流で手洗いコース・ドライコースに。
・水温は30℃程度に。(ウール混なら30℃以下に)
・脱水は60秒以内に。(長く脱水するとシワになる場合があります)

【手洗いで洗う場合】
手袋

・ボタンやファスナーは留める。
・襟のボタンは外してから洗う。
・水温は30℃くらいに。(ウール混は、30℃以下に)
・手洗いは、押し洗いで。(生地をこすったり、もんだりして洗うとトラブルの原因になります)
・脱水も優しく押して行う。(荒く絞ると生地が痛み、シワになることもあります)

【学生服を干し方】
学生服

形を整え、風通しのよい日陰でつり干しするのが基本。

上着は肩に厚みがあるハンガーに、ボトムはピンチハンガーの外周にウエスト部分を留めて筒状にしておくと、風が通って乾きやすくなります。乾燥機にかけるのはNG。

風通しの良い日陰で洗濯するのが理想ですが、バスタオルで覆って干すのも良いでしょう。

スラックスやスカートは、ポケット部分が生乾きになりがち。裏返しにして干すとムラなく乾きやすいです。

【洗濯のポイント】
洗濯のポイント

▽表記の確認
上記は水洗い不可のマーク。ドライクリーニングへ出しましょう。桶に×がついていないものは、表示された温度や強度を守って自宅で洗いましょう。

▽洗剤はおしゃれ着用・ウール用・ドライ用を
水洗いできるとはいえ、長く着ることを考えて丁寧に扱いたいところ。おしゃれ着用などソフトに洗える洗剤なら安心です。最近ではテカリを押さえる効果があるものも。

【テカリやシミ】気になる汚れを落とすには?

テカリやシミを落とす

テカリの落とし方

ひじやおしり辺りに発生するテカリ。摩擦で繊維が平らに寝た状態になることで光を反射しやすくなり、テカって見えてしまいます。平らに硬くなった繊維を起こせばテカリは消えます。

【テカリの落とし方の手順】

・たっぷりのスチームでアイロンを浮かせてかける
・歯ブラシなどで毛を起こすようにとかす
・さらに水で薄めた酢で叩いてから低温でアイロンをかけるなどの裏技も

※テカる前にお洗濯すれば、寝た毛が起きてテカリの発生も抑えられます。

シミの落とし方

シミ汚れは、時間が経てば立つほど落ちにくくなります。なるべく迅速にシミ抜きを行いましょう。

【シミの落とし方の手順】
・シミが付着している部分にハンカチやタオルを当てる。
・シミが付いている生地の反対側からブラシなどに洗剤液をつけて叩く。
※強くこするのはNG。
※シミの種類によって、水・溶剤・洗剤液を使い分けましょう。
・タオルやハンカチにシミを移す。

まとめ

いかがでしたか? ちょっと注意して丁寧にあつかえば、おうちで洗える制服。

通常のお手入れはご家庭の洗濯機で、型崩れを防ぐためにたまにはクリーニングに出すなど、かしこく使い分けて3年間を乗り切りましょう!