光沢感があり、サラサラした触り心地が特徴のレーヨン。チャイナドレスやワンピースなどに使用されていることが多く、上品な雰囲気にしたいときにおすすめの素材です。

その上品さからお手入れ方法が分からないという方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、レーヨンの自宅での洗い方をご紹介します。

レーヨンとは?

吸収性が高く光沢感がある

レーヨンは、古く昔からある繊維で人類がはじめて作った化学繊維とも言われています。レーヨンの原料には主に木材パルプが使われており、コットンよりも吸収性が高く、サラっとした触り心地やシルクに似た光沢感のある見た目が特徴。

レーヨンは染料と相性がよいため、発色がきれいになるのも魅力です。代表的な衣類にチャイナドレスがありますが、他にも下着や女性用の服などの素材にレーヨンが使われていることも多いです。

水に弱い

レーヨンは吸収性に優れている一方で、水に濡れると縮むというデメリットもあるため、お手入れをする際は注意が必要な素材でもあります。

また、水に濡れると生地の強度が低下するので、ゴシゴシこするのも避けたい素材のひとつです。ただし、最近では「ヒートテック」のように生地の加工技術が優れた製品もあるため、レーヨンが含まれていてもモノによっては水洗いできることもあります。レーヨンを自宅で洗濯したいと考えている方は、洗濯絵表示を見て水洗いの可否を確認してみましょう。

吸湿発熱効果が期待できる

吸湿発熱効果が期待できるところもレーヨンの特徴。そのため、冬の普段着として着るインナーの素材に使われていることも多いです。ただし、乾くのが遅いので運動時やアウトドアなど、汗をかきやすいシーンでの使用は避けた方がよいでしょう。

スピードが重要!レーヨンを自宅で手洗いする方法

レーヨンは基本的に水に弱く、洗濯を避けた方がいい素材なので、自宅で洗う場合は手洗いが基本。しかし、ヒートテックのように洗濯機で洗えるモノもあるので、洗濯の絵表示に従いましょう。また、手洗いの可否も必ず絵表示で確認することが大切です。

用意するモノ

・洗面器やバケツなどの容器×2
・ドライクリーニング用の洗剤(ハイスペックなど)、またはおしゃれ着用の中性洗剤

手順

▽容器に水をため、中性洗剤を入れ優しく揉み洗いをする
※揉みこむよりは、洗濯物を容器の中で泳がすイメージです。
1分くらいのスピードで行うのがポイントです。
▽もう一つの容器に水を入れて置きすすぐ
※すすぎは30秒くらいで終わらせます。
▽脱水機で30秒ほど脱水をする

レーヨンを収納する際に気をつけるポイント

日陰干しをする

レーヨンはきちんと乾燥させてから収納するのがおすすめですが、乾かすときは直射日光を避け、日陰干しをするのがポイント。直射日光に当たると、繊維の痛みや変色に繋がる可能性があります。

湿気に気をつける

レーヨンは水に弱いため、収納する際も湿気の多い場所を避けるのがポイント。衣替えなどで長期間着ない服がある場合は、クローゼットやタンス用の湿気取りを使うのもアリです。

自宅での水洗が不可場合はドライクリーニングへ

洗濯の絵表示に水洗い不可と記載されていた場合は、ドライクリーニングに出すことおすすめします。

ドライクリーニングは有機溶剤で汚れを取り除くため、皮脂などの油性汚れをしっかり落とします。また、収縮や衣類の風合いの変化も起きにくいのもメリットです。

ドライクリーニングの詳しい情報はこちら↓
ドライクリーニングについて

まとめ

上品なワンピースや下着、カーテンなど、さまざまなモノに使われているレーヨン。身近な衣類だと、ヒートテックのようなインナーにも活用されています。ほとんどの素材がレーヨンで作られているモノを自宅で洗濯することは難しいですが、モノによっては洗える場合もあるので気になる方はぜひチェックしてみてください。