クリーニングとコインランドリー、どちらをお使いですか?

衣類のメンテナンスといえば、まず思い浮かぶのが「ドライクリーニング」。意外といろんなものが洗えると人気上昇中の「コインランドリー」。ドライクリーニングの歴史は古く、江戸末期の1860年代にはヨーロッパからその技法が伝えられたのだとか。

20世紀初頭には、日本でもサービスとして普及していきました。一方コインランドリーの始まりは1960年代と言われており、銭湯の併設という形でスタート。近ごろはメディアに取り上げられることも多く、利用する人が増えています。そこで今回は、それぞれの特徴をご紹介。衣類や寝具のお手入れにお役立てください。

クリーニングのスゴイところ

ドライクリーニングでは、石油系溶剤などの有機溶剤で汚れを取り除きます。皮脂など油性の汚れをよく落とす、型くずれや収縮が起きにくい、風合いが変りにくいという長所があります。スキンケアとしてオイル美容が注目されていますが、油で油を落とすという同じ理屈。

他には塩素系のパークロロエチレンもドライクリーニング溶剤として使用されています。いずれも水で洗う「ランドリー」に対して、溶剤で洗うので、「ドライ」クリーニングというわけです。スーツやコート、ジャケット、ネクタイなど水洗いできないアイテム、カシミヤやシルク、レーヨンなどデリケートな素材は、プロのクリーニングにお任せください。また、クリーニング店では、着物や毛皮、靴やバッグもおまかせ。他には撥水加工、ダニ防止加工、クリーニング後の長期保管などサービスの幅を広げています。

もう1つ特筆すべきポイントは、アイロン仕上げ。家庭ではできないプロ仕様です。例えばジャケットやコートは人型ボディに装着し、スチームをあてながら立体的にプレス。ワイシャツは、襟やカフスなどこまかい部分までプロのアイロンさばきで仕上げてくれます。

コインランドリーもスゴイ

洗濯物の仕上がりが最高!

水と洗剤で汚れを落とすという意味では、ご家庭での洗濯と同じコインランドリー。ですが、その違いは一度に洗濯できる容量の多さと乾燥機能の充実ぶりにあります。なかには、20kgを超える大容量の洗濯乾燥機を完備している店舗もあり、たまった洗濯物が1時間ほどで一気に片付けられるのが魅力です。

コインランドリーで洗濯できるものは、水洗い可の表示があるもの。日常的に着用する普段着や下着、タオルやシーツ、カーテンなどです。また大容量の洗濯観測機を使えば、羽毛布団やアクリル毛布の丸洗いなども余裕でOK。

布団(1枚)なら1時間ほどで、洗濯から乾燥まで完了できます。その仕上がりは、生まれ変わったようにふわふわ。

また、乾燥機だけを利用するという使い方もアリ。ガスが生み出すパワフルな熱風がダニやホコリ、花粉を軽減する効果が期待できるので、衣類や寝具を清潔にしてくれます。

洗濯機の稼働情報が分かるITランドリーシステム

多くのコインランドリーには、洗濯機や乾燥機、洗濯乾燥機などの店内機器の稼働状況をネットで確認できる「ITランドリーシステム」が導入されています。

「ITランドリーシステム」では、洗濯機器の稼働状況確認のほか、機器の遠隔操作や売上管理などを行うことが可能。コインランドリーの利用者はもちろん、店舗を経営するオーナーにとっても便利なシステムです。

洗濯代行や集配をしてくれる店舗も!

最近のコインランドリーには、洗濯代行や集配・宅配サービスを提供している店舗もあります。衣類やタオルなど、日常の洗濯物の受取から洗濯、洗濯後の配達まで行ってくれるいたり尽くせりのサービスです。

無料Wi-Fiを用意している店舗も!

最近のコインランドリーには、無料Wi-Fiや充電コンセントを置いている店舗もあります。待ち時間にスマホで映画を見たりゲームをしたりしても、充電切れを防げるので、安心ですね。

コインランドリーを使うメリット

洗濯物がいち早く乾く!

コインランドリーにある機器のなかでも特におすすめなのが、洗濯物をガスで燃焼した温風で乾燥させる「ガス燥機」です。「ガス乾燥機」は、家庭用乾燥機に比べて約10倍のパワーで衣類を乾燥させる威力があります。

また、ドラムが大きく大きいため、洗濯物のシワを抑えふっくらとした仕上げることができます。衣類を乾かすのはもちろんですが、布団やシーツを乾燥させるのもおすすめです。

営業時間が長い!

コインランドリーは、朝早くから夜遅くまで営業している店舗が多く、働いている方にはとても便利! 例えば朝の6時から夜の23時まで営業している店舗など、仕事をしている方の味方であるのもコインランドリーの魅力です。

まとめ

メリットをまとめると…。クリーニングは油性の汚れを落として、アイロンでビシッと仕上げる。コインランドリーは汗など水溶性の汚れをよく落とし、ガス乾燥でふわっと仕上げる。それぞれの得意分野を把握して、かしこく使い分けましょう!

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