引っ越しやはじめての一人暮らしで、まだ自宅に洗濯機がない。急に洗濯機が壊れてしまったなど、コインランドリーを使いたいけど、使ったことがないので少し不安。そんなときは「コインランドリーでどんなものが洗えるのか」「料金や時間はどのくらいかかるのか」といった、コインランドリーの使い方に関する情報が事前にわかったら安心です。

そこで今回は、コインランドリーで洗えるものや洗濯するのにかかる料金など、コインランドリーに関する基本的な情報をお届けします。近くのコインランドリーを検索するのに便利なサイトもご紹介するので、ぜひチェックしてみてください。

目次

コインランドリーの需要が高まっている理由

コインランドリー店舗

コインランドリーの需要は、高まりつつあると言えます。それには、以下のような理由があるからです。

  • 洗濯・乾燥の時間短縮になる
  • 時間を気にする必要がない
  • ダニ・花粉・アレルギー対策ができる
  • 自宅で洗えないものが洗える
  • 天候に左右されない
  • 柔軟剤や洗剤が不要

それぞれの理由を、掘り下げてみましょう。

洗濯・乾燥の時間短縮になる

コインランドリーの洗濯乾燥機を使用することで、時短が可能になります。特に以下のような人は、家事の時短につながるのでおすすめです。

  • 共働き家庭で、家事を分担している
  • 一人暮らしで洗濯ものが溜まっている人
  • 乳幼児の育児や介護をしている人など

大容量の洗濯機を使用して、溜まった洗濯物を一気に片付けることができます。特に梅雨などで天候が不安定な時期や、衣替えを行うときにしまい込んでいた洋服を一回洗って使いたい人も、時短のためにコインランドリーを活用するケースは多いです。

時間を気にする必要がない

コインランドリーを使用すれば、時間を気にせず洋服の洗濯ができます。特に昼間洗濯物が干せない人は、以下の理由からコインランドリーの利用がおすすめです。

  • 24時間営業のコインランドリーは、深夜も営業している
  • 洗濯したものを夜間に外干ししなくて済むので、窃盗被害を気にしなくて済む
  • 夜間の洗濯機の稼働音や揺れなどを、気にしなくていい

日中に洗濯機を始動できるのは、専業主婦や時短勤務をしている人、育休中の人などに限られます。

一人暮らしの人や、日中どうしても家を空けられない人など、それぞれ事情があって日中に洗濯できない人もいるのです。そういった人は、時間を気にせず洗濯ができるコインランドリーが、非常に重宝します。

ダニ・花粉・アレルギー対策ができる

空気中にはいろいろなものが混じって飛んでいます。その結果、外干しした洗濯物に空気中に漂う不要なものが付着し、くしゃみや咳などの不快な症状がでやすくなるので注意したいです。

花粉やPM2.5、ダニなどのアレルギーを起こす可能性が高い不純物などが衣類についていると、体調不良を招く原因につながります。

コインランドリーの洗濯乾燥機を使用すれば高温の温風で衣類を乾かすため、アレルギー物質を除去可能です。外干ししなくて済むので、アレルギー物質の付着を防ぐこともできます。

自宅では洗えないものが洗える

自宅で洗濯するには大きすぎる、布団や毛布、カーペットなどもコインランドリーでは洗濯可能です。

大物の洗濯を定期的に行うことで、清潔に布団などを管理できます。肌に触れるものなので、数カ月おきにクリーニングに持って行くよりも手軽に洗濯できるコインランドリーを選ぶ人が増えているのです。

ただし布団の種類によっては、コインランドリーでのメンテナンスが不可になっているものがあります。その点は、注意しましょう。

天候に左右されない

コインランドリーは、天候に左右されずに利用可能です。雨が続いて数日分溜まった家族の洗濯物を、コインランドリーの大きな洗濯乾燥機であれば一度の洗濯で片付けることができます。雨天はもちろん、真冬の積雪時期にもぜひ活用しましょう。

柔軟剤や洗剤がいらない

多くのコインランドリーの洗濯機には、すでに洗剤や柔軟剤が搭載されています。そのため、家から持ってくるものは洗濯物と洗濯ネットなど、洗うものとそれに応じた洗濯グッズのみになります。

洗濯機に衣類など洗いたいものを入れたら、スタートボタンを押してそのままお任せになるので、非常に楽ができます。柔軟剤や洗剤を切らしているときも、コインランドリーを有効に活用しましょう。

コインランドリーで洗えるもの洗えないものは?

マルとバツを示している画像

コインランドリーを活用してみる前に、コインランドリーではどんなものが洗えるのかを知っておかなければなりません。洗えないものも紹介しているので、コインランドリーで洗おうと思っているものが洗濯可能かを確かめましょう。

コインランドリーで洗えるものは?

一般的なコインランドリーで洗濯できるものは下記の通りです。

一般的な衣類

Tシャツ、靴下、ズボン、作業着、下着などの一般的な衣類

布団やカーテンのような大型の洗濯物

毛布、布団(羽毛布団・こたつ布団・敷布団)、シーツ、カバー (布団・ベッド・カーペット)、タオルケット、カーテン、カーペット、ラグ、玄関マット

スニーカーなどのシューズ(一部店舗のみ)

スニーカー、スポーツシューズなど(※合皮やレザー素材のスニーカーはお控えください)

上記のようにコインランドリーでは、衣類はもちろん、毛布やカーテンなど自宅の洗濯機では洗いにくい洗濯物も洗えます! 素材によっては、普段クリーニングに出していた衣類なども洗えるので、コストや時間の削減ができることも。

また、コインランドリーの店舗によっては靴専用の洗濯機「スニーカーランドリー」があるのも魅力。「スニーカーランドリー」は、機械に靴をセットしてコインを投入するだけで泥まみれのスニーカーをキレイにできるため、仕事や育児で忙しくて靴の洗濯が大変!という方には特におすすめです。

ちなみに「スニーカーランドリー」で一度に洗濯できる靴の量は大人の靴で2足、子どもの靴で4足まで。子どもの靴はもちろん、自分のスニーカーも一緒に洗濯できます。

洗えないもの

コインランドリーで洗えないものは、以下のものがあります。

  • クリーニングマークがついているもの:デリケート素材・皮製品
  • 不衛生なもの:ペット用品やペットの衣類・布おむつ・清掃用具・油がべったりついた衣類・汚物がついているもの

クリーニングマークがついているものは、家庭でのお洗濯も不可であることが大半です。家庭で洗濯できないものは、コインランドリーであっても洗濯できません。

また、不衛生なものをコインランドリーの洗濯機で洗う行為は、モラルに欠けています。不特定多数の人が利用する場であることをわきまえ、不衛生なものは洗わないよう心がけてください。

より詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

どんな機材があるの?それぞれの使い方は?

AQUAランドリーラウンジ京都久我店

現在のコインランドリー店にある主な機材は下記のようなものがあります。

コイン式全自動洗濯乾燥機

コイン式全自動洗濯乾燥機は洗いからすすぎ、脱水に乾燥まで1台で終わらせることができる機器です。洗濯機の使い方をわかりやすくする「フローチャート式操作パネル」が付いていたり、スマホやタブレットで洗濯状況を把握できる「ITランドリーインターフェイス」を搭載していたりと、便利な機能がたくさんあります。

他にも、洗濯をする前にドラム内を洗浄する「ドラム洗浄ボタン(無料)」も搭載されています。ポイントは「洗濯物を投入する前にドアを閉めてドラム洗浄ボタンを押すこと」。ドラム内をさっと洗浄したい方は、ぜひ活用してください。

コイン式全自動洗濯乾燥機の使い方

▽洗濯機に洗濯物を入れて、ドアを閉める

▽洗濯コースを選択(洗濯のみや、洗濯と乾燥コースなど)して表示された料金を投入する
※おつりが出ないので小銭を用意してください。

▽終了時間までは、ドアがロックされているので、店外で待っていることも可能

コイン式全自動洗濯機(ドラム式)

洗いからすすぎ、脱水までを1台でできるドラム式の洗濯機です。衣類の出し入れ口が大きいところが特徴。洗濯物の量の多い少ないに限らず、それぞれに対応できる「小・中・大」の大きさの洗濯機を用意しているコインランドリーがほとんどです。

ドラム式コイン式全自動洗濯機の使い方

▽洗濯機に洗濯物を入れて、ドアを閉める

▽表示された料金のお金を入れる
※おつりが出ないので小銭を用意してください。

▽洗濯が終わるまで待機(終了時間を確認して、外で待っていることも可能)

▽終了後は乾燥機に移す

コイン式渦巻き洗濯機

洗いからすすぎ、脱水までを1台でできる縦型の洗濯機です。7kg程度までの洗濯物を比較的低料金で利用できます。ビジネスホテルなどの洗濯ルームはほぼこの洗濯機が設置されています。

コイン式渦巻き洗濯機の使い方

▽洗濯機に洗濯物を入れて、ふたを閉める

▽表示された料金のお金を入れる
※おつりが出ないので小銭を用意してください。

▽洗濯が終わるまで待機(終了時間を確認して、外で待っていることも可能)

▽終了後は、ふたを開けて、洗濯物を取り出す

コイン式ガス衣類乾燥機

コイン式ガス衣類乾燥機は、ガスで燃焼した温風によって乾燥させる乾燥機です。短時間で洗濯物を乾かせるのが特徴。衣類を乾燥させるパワーは、一般的な家庭用の乾燥機に比べて、なんと約10倍!!

大きなドラムの中で洗濯物を回転させるので、温風が洗濯物にまんべんなく当たり、シワがなくふっくらとした仕上がりになります。「洗濯物は自宅で乾燥はコインランドリーで」という方もいます。

コイン式ガス衣類乾燥機の使い方

▽乾燥機に洗濯物を入れて、ドアを閉める

▽乾燥させたい時間分のお金を入れる(例えば100円で○分とか書かれています)

▽乾燥が終わるまで待機(終了時間を確認して外で待っていることも可能)

スニーカーランドリー

スニーカーなどのシューズを洗える靴専用の洗濯機です。洗濯槽の中にブラシがついており、洗濯機から靴専用の洗剤が出てきます。大人の靴なら2足、子どもの靴なら4足まで一度に洗えるので便利。

スニーカーランドリーで靴を洗濯する際にかかる時間は約20分、乾燥機時間は約20分なので、約40分もあれば靴の洗濯から乾燥までできるのも魅力。手で洗うのがどうしても面倒……。なんてときは、コインランドリーのシューズウォッシャーを頼ってみるものもおすすめです。

一部、設置されていないところもあります。その点は、事前に確認を行いましょう。

スニーカーランドリーの使い方

▽靴ヒモは取っておく

▽ブラシに、靴底が当たるようにセット

▽お金を入れ、機械に靴を入れて洗濯スタート(洗濯槽内に前の人の砂などが気になる場合は、お金を入れた後(靴を入れる前)に洗濯槽を洗浄してくれるシャワーボタンがあります)

▽必要であれば、靴用乾燥機へ移す

コインランドリーを使う際の注意点

洗濯機の扉を閉める女性

コインランドリーを利用する前に注意すべきこととは、どのようなものがあるのでしょうか。事前に確認し、スムーズにコインランドリーを利用しましょう。

使用前にドラムの中を確認する

コインランドリーの洗濯機は、不特定多数の人が利用しています。そのため、洗濯機を使用する前にドラムの中を確認しておくと安心です。確認を怠ってしまうと、思わぬトラブルにつながる恐れがあります。

  • 衣類の取り忘れ
  • 付着している汚れ
  • 嫌なニオイがこもっていないか

まずドラム内に前の利用者の忘れ物がないか、確認する必要があります。

また、ドラム内の汚れやニオイが確認できる場合は、使用すると衣類に汚れやニオイが付着するリスクがあるので、使用前にドラム洗浄機能を活用しましょう。

洗濯表記を確認する

コインランドリーを利用する前に、衣類などに必ずついている洗濯表示を確認しましょう。コインランドリーで洗濯できない表示内容は、以下のものがあります。

  • 手洗いマーク
  • バツマークが入っているもの(桶・乾燥機マーク)
  • 丸で囲まれたP・F・Wといったアルファベットが記載されているもの

「1回だけだからいいや」という油断で洗濯してしまうと、縮みや型崩れが起きてしまう可能性があります。

洗濯物を長時間放置しない

コインランドリーは、いろいろな人が利用する場です。そのため、洗濯が終わったら自分の衣類はできるだけ早く取り出すのが鉄則です。

洗濯機内に長時間洗濯物を放置すると、窃盗被害に遭う可能性があります。被害に遭ってからでは取り返しがつかない可能性が高いので、洗濯が終わったら早めに衣類を回収してください。

またコインランドリーが混雑している時は、洗濯が終わっているにもかかわらず、洗濯ものを放置するなどの行為は控えましょう。
他の利用者が洗濯機を使用できず、困ってしまいます。

たくさんの人が共有する場であることをわきまえ、洗濯が終わったタイミングで衣類を取り出しましょう。

店舗の禁止事項に注意する

コインランドリーは店舗によって禁止事項が設けられていることがあります。

  • ペット用品の洗濯と乾燥の禁止
  • カビがはえているものは、洗わない
  • 感染症にかかっていた人の衣類や寝具類の持ち込み禁止など

店舗によってルールは異なりますが、全般的にモラルに欠けるようなものを洗ってしまうのはよくありません。注意事項に書いてないから、泥や油や排せつ物などが付着した汚れものを洗ってもよいというわけでもないので注意しましょう。

持ち物は?お金や時間はどのくらい必要?

床に置かれた洗濯カゴ

コインランドリーを利用する際に必要な持ち物は主に4点です。

洗濯物

コインランドリーを利用するときに、忘れてはいけないメインのものです。多くなりすぎないよう注意して、コインランドリーで洗えるものだけを集めて洗濯しましょう。

洗濯ネット

洗濯ネットを使用するのは、以下のような効果があるためです。

  • 他の衣類と絡まり防止
  • 衣類の型崩れ防止
  • ホックや装飾品が他の衣類と絡まってしまわないよう防ぐ
  • デリケート素材で、洗濯表示にネット使用表示がついていた

洗濯ネットは、100円均一でも購入可能です。多めに持っておけば、いざというときに重宝します。

お金

コインランドリーでは、利用する前にお金を払わなければなりません。基本的に紙幣は利用できないので、硬貨を用意する必要があります。

どうしても紙幣しか手元にないときは、コインランドリー内にある両替機を利用しましょう。
また、昨今ではキャッシュレス決済が可能なお店も増えています。支払い方法は、入店後必ず早い段階で確認してください。

洗濯物を入れるバッグや袋

衣類を家から持ち運びのとき、衣類だけを抱えてコインランドリーに入って、洗濯機の中に洗うものを入れるということはないはずです。

かごや袋に衣類などを入れて持ってきているはずなので、持ち帰るときもかごや袋を活用しましょう。

袋やかごで洗濯物を持ち運ぶことで、外部から洗濯物が見えなくするような目隠し効果が得られます。また、仕上がった洗濯物の落下を防ぐことができるので、ぜひかごや袋を活用してみてください。

洗濯にかかる料金や時間の目安

COSTと電卓を示す画像

洗濯にかかる料金の目安をまとめました。どれくらいのお金が必要なのかを把握し、個全の準備をしておきましょう。5kgは3人家族を想定している、洗濯物の量です。

洗濯のみ行う場合

洗濯のみを行う場合は、5~10kgの場合400~500円を目安にした料金がかかります。所要時間は20~30分ほどです。

17kg前後で料金が1,000円を超えてきます。水分を含んだ衣類は非常に重くなるので、洗濯だけをする場合は衣類をため込みすぎないよう注意しましょう。

乾燥のみを行う場合

乾燥だけを行う場合は、14kgで100円ほどお金がかかります。所要時間は10分ほどですが、これは薄手の洋服の場合です。厚手の洋服やデニムの場合は、30~50分ほど乾燥を行わなければ乾かない可能性が高いと言えます。
また、14kgの洋服は、4人家族2回分の洗濯物の量です。

洗濯と乾燥を行う場合

洗濯物が約10.0kgの場合、洗濯から乾燥まで約1,000~1,200円の料金がかかります。時間は洗濯に30分、乾燥に30分ほどです。合計約1時間で衣類がきれいかつ、ふわふわに仕上がります。

毎日利用するとなるとお金がかかりますが、洗濯物がたまったときにコインランドリーを活用するのもアリ。

また、自宅では洗濯できないけど、常にきれいにしておきたい布団などを洗う場として活用するのもコインランドリーの上手な使い方です。

近くのコインランドリーを探す方法

スマホを見ている女性

LAUNDRICH」では、地図上や検索キーワードから近くのコインランドリーを検索できます。店舗情報へ素早くアクセスできるだけでなく、お店に行く前に各機器の空き状況、洗濯開始後は運転終了までの時間をチェックすることも可能です。ぜひ、活用してみてください。

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まとめ

AQUAランドリーラウンジ京都久我店

コインランドリーは、衣類のみならず、シューズや布団なども洗濯できます。毎日使うのは大変ですが、利用方法を工夫すればクリーニングに出すよりも安く、メリットもたくさんあります。

はじめての方も使いやすい仕様になっているので、ぜひ、足を運んでみてください。目安になる料金形態や持ち物をチェックし、忘れ物がないかを確認してコインランドリーに向かいましょう。